こんにちは。 革ジャン大好きおじさん、beee(@BEEE62359542)です。
レッドウィングとかは昔は茶芯レザーがあったけど、ルイスレザーに茶芯はないのかな?
ルイスレザーはかなり高額だから、よく考えて買いたいなあ…
ルイスレザーはカウやホース、シープ等のレザーでオーダーできるレザージャケットですが、いわゆる茶芯レザーでのオーダーはほぼありませんでした。
しかし、2020年から革の種類を「ベジタブルタンニンカウ」でオーダーすることで、茶芯レザーのルイスレザーが手に入るようになりました。
この記事は、「茶芯のルイスレザー」を実際に着用したレビューを見たい方に向け、書いています。
購入を考えている方は、本記事をご覧の上、検討してみて下さい。
結論として「ルイスレザーのベジタブルタンニンカウハイド」は高額だが革ジャンマニアには魅力的なアイテムです。
順番に説明します。
ルイスレザー「ベジタブルタンニンカウハイド」のライダースをレビュー!
ルイスレザーを茶芯でオーダーするには?
ルイスレザーは基本的にオーダーする商品です。
革の種類をいくつかから選ぶことになりますが、現在のラインナップは下記のとおり。
ホース、シープ以外は追加料金がかかります。
シープスキン
カウハイド +20,000円
ラットランドシープスキン +10,000円
ベジタブルタンニンカウハイド +70,000円
ベジタブルタンニンカウだけ高すぎですね(笑)
しかし、このベジタブルタンニンカウが、ルイスレザーの茶芯レザーなのです。
ベジタブルタンニンカウってどんな革?
ベジタブルタンニンカウについては、ルイスレザーの公式HPによると下記のとおり。
Full Vegetable CowHideが登場致しました。フルベジタブルタンニンで鞣された上質なイタリアンカウハイド、通称〝茶芯〟と呼ばれるブラックレザーの下の染料が浸透されていない箇所が経年変化で茶色が浮き出るレザーです。ルイスレザーズの長い歴史の中でも70年代のごく短い期間には茶芯が存在しています。Vintage市場では茶芯の多くにシープスキンの物が見られますが、上質な黒と艶のある革質、味わい深いエイジングが楽しめるCowHideとなっております。
ルイスレザー公式HPより
ちなみに、革を鞣す(なめす)=原料皮から不要なたんぱく質を除去する工程のことです。
私は茶芯がキレイに出ているシープスキンはお目にかかったことがありません。相当レアだと思います。
茶芯のルイスレザーを手に入れたい場合、「ベジタブルタンニンカウ」をオーダーする方が良いでしょう。
化学薬品を使って革を鞣す方法
●ベジタブルタンニン鞣し(植物タンニン鞣し)
天然植物(草や木)から抽出したタンニンを使って革を鞣す方法
ベジタブルタンニン鞣しは、タンニン濃度を少しずつ上げながら鞣すために、作業工程数が多くなります。そのため、クロム鞣しに比べて価格が高価になりますが、風合いが良いことが特徴です。
特にイタリアのベジタブルタンニン鞣しは、日本とは水質や土が違うので、より良い風合いになります。
実際の革の質感は?
実際に私が所有している「ベジタブルタンニンカウ」を使ったルイスレザーを見ていきましょう。
形は「サイクロン」という定番デザインです。
生地を横から見るとわかりやすいですね。
茶色い部分が茶芯です。
ベージュテープなので、ハードさが緩和されていい感じです。
通常のカウレザーと比べると、なんだかレザーの雰囲気が違いますね。
かなりずっしりと重たい革です。
ルイスレザーのデメリットは?
値段が高い
ルイスレザーは通常オーダーでも20万程度するのに、ベジタブルタンニンカウを選ぶとさらに+70,000円。
合計26万円位します。かなり躊躇する値段ですね。
サイズ選びとか絶対間違いたくないですね(汗
しかし、言い換えると、高額ゆえに他人と被ることが少ないです。
ライダースジャケット全般に言えることですが、本革を使っているので価格が高く、他人と差別化できます。
他人と少し違う、差別化するということは、おしゃれの基本ですね。
サイズ選びが難しい
サイズ感は時代のトレンドによってかなり変化するところなので、最も難しいところですね。
ルイスレザーは高価なので、買い替えることも難しいと思います。
私はTシャツ1枚の上から着る位のサイズ感が一番かっこよいと思いますが、最近はタイトに着るのがしんどくなってきましたので、少し余裕があるサイズのものを選びがちです。
2021年現在の流行も、アウターはオーバーサイズ寄りがトレンドです。
とはいえ、ルイスレザーは革が固いので、大き目に着るのはNGです。
もし2~3サイズアップでルイスレザーを着用すると、革が固くて落ち感がでないことから、ロボットみたいになります(笑)
余裕を持たせる場合でも1サイズアップ位にしておきましょう。
画像はメンズの最小サイズ32のベジタブルタンニンカウを着用している私です。
身長165㎝、体重56㎏位で結構タイトです。流行に左右されず、少しタイトめのサイズ感を選びました。
コロナのせいで(言い訳)太ったので、自分の体を革ジャンに合わせて細くするのが最近の目標です(笑)
機能性が高いとは言えない。
ライダースジャケットは元々はバイカーが着ていたもので、防風性が高いです。
しかし、現代は本革のライダース以外にもバイカー向けのウェアがたくさんあるので、機能性を重視してわざわざライダースを買う必要はないと思います。
私は、バイクに乗る時は、パタゴニアのナイロンのジャケットやハードシェルを着ています。
冬はノースフェイスの「マウンテンジャケット」。
春や秋はパタゴニアの「トレントシェルジャケット」。
夏はパタゴニアの「フーディニジャケット」。
軽いし機能的なので、アウトドアウェアが一番コスパが良い服だと思います。
しかし、ライダースはカルチャーの象徴であり、何よりかっこいいですよね。良い革を身にまとうこと自体で、その人の印象がかなり変わってきます。
また、本革なので、何年も着用することで、より魅力的に経年変化してます。
ほとんどの方はオイルを入れすぎるので、ほぼメンテナンスは必要ないと思いますが、雨に濡れた場合やカサカサになってきたなと感じる場合はオイルを入れてあげましょう。
私はこれを使っています。塗りすぎに注意。
春や秋の丁度いい気候の時にライダースを着てバイクに乗ると、とても気分がいいものです。
機能性やコスパ等で語れないロマンが、ライダースジャケットにはあると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ライダースジャケットは値段の高さなどのデメリット以上に、魅力のあるウェアです。
私はハイブランド含めて色々なライダースジャケットを試してきましたが、ライダース好きの方には、結局はルイスレザーさえあればいいのだなと思います。
特にルイスレザーはライダースジャケットの代表的なブランドであり、たとえ高額でも、革好きの方なら一見の価値があるライダースです。
ライダースは何着も持っていても着てあげられませんので、良いものを厳選して持つことをおすすめします。
特にルイスレザーの「ベジタブルタンニンカウ」は、魅力的な経年変化も期待できますので、おすすめです。
- 茶芯のライダースが欲しい方
- ルイスレザーに興味がある方
- 革ジャンマニアの方
ルイスレザーはかなり高価で、購入は中々難しいと思います。
繰り返しですが、機能性やコスパを求めるなら、アウトドアブランドのハードシェル等を買った方がいいでしょう。
それでもルイスレザーが気になるライダースマニアの方は、購入を検討してみて下さい。