【8年使用】パタゴニアのトレントシェルジャケットを洗濯しました。【撥水復活】

持ってるトレントシェルジャケットを洗濯したいけど、こういうジャケットのケアってどうすればいいんだろう?
水を弾く素材なのに、普通に洗濯していいのかな?

こんにちは。 patagonia大好きおじさん、beee(@BEEE62359542)です。

この記事では、実際にパタゴニアのトレントシェルジャケットを洗い、ハードシェルジャケットの洗濯の仕方を詳しく説明します。

意外と簡単ですので、ぜひお試しください。
いままでケアをあまりしてこなかったという方は、ウェアが長持ちしますよ。

それでは順番に解説していきます。

【8年使用】パタゴニアのトレントシェルジャケットを洗濯しました。【撥水復活】

H2No素材の洗濯方法

まず、パタゴニアのトレントシェルジャケットは、H2No素材を使用したハードシェルジャケット、レインウェアです。


H2No素材は、パタゴニアの独自素材で、ハードシェルジャケットに必要な防水性、透湿性、撥水性という機能を、ゴアテックスよりもコストパフォーマンス良く実現している素材です。

では、H2No素材のジャケットを洗濯するにはどうしたらいいんだということで、まずpatagonia公式サイトから、洗濯方法について引用します。

2No素材の機能性を最大限に維持するためには、ウェアをきれいに保つことが重要です。H2No製ウェアは温水(40℃)中性洗剤を使用して、洗濯機で洗濯してください。洗剤が残らないようにしっかりとすすぎ、柔軟剤は使用しないでください

中温の乾燥機で乾燥してください(自然乾燥の場合は、日陰で吊り干し)。乾燥機の熱はウェアの表地に施したDWR(耐久性撥水)加工を復活させる効果があります。乾燥機を使わないときは、アイロンも効果的です。ウェアが完全に乾いてから、低温(80~120℃)であて布をしてアイロンをかけてください。

patagonia公式サイトより

つまり、普段のケアとしては「普通に洗って(できれば温水で)乾燥機かけといてください。柔軟剤はなし!」ということです。

意外と簡単ですね。


※ただし、撥水性のあるウェア全般に言えることですが、脱水はせずにタオルで水気をとるか、脱水するとしても3~5分位までにしてください。撥水性のあるジャケット等は水を含まないので、無意味ですし、洗濯機の故障に繋がる場合もあります。

ここまでは簡単なんですが、問題は、そこそこ長い期間、例えば2,3年以上使った後、水を弾く力(撥水性)が落ちている場合のケアについてです。


またpatagonia公式サイトから引用します。

水滴がシェルの表面で弾かなくなったら、撥水加工を補充させるときです。DWR加工の補充はシーズン毎に1回か、使用と洗濯が頻繁に繰り返されたウェアにはそれ以上の回数をおすすめします。パタゴニアで奨励しているのはストームですが、他にも良質の撥水剤は多数市販されています。

patagonia公式サイトより

この撥水加工を回復させる洗濯方法が、普通に人には馴染みのない作業だと思われますので、実際に洗濯し、詳しく説明しまうす。

NIKWAX テックウォッシュ で洗濯

NIKWAX(ニクワックス) LOFTテックウォッシュ 【洗剤】
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まずは洗濯の工程です。

今回はニクワックスの洗剤を使います。レインウェア、スキーウェア、ゴアテックス素材等専用の洗剤です。

普通のスーパーには売っていないので、アウトドア専門店や通販で購入して下さい。

まず、ジャケットのベルクロやジッパー等をすべて閉じます。通常の衣類と同じく、生地が傷つきますので。

次に洗濯槽にいれます。洗濯ネットを使ってもいい気がしますが、ウェアが結構汚れていると感じるので、あまり気にせずそのまま投入。

次に、使用料の目安に沿って、テックウォッシュを洗剤投入口に入れます。

今回はトレントシェルジャケット、トレントシェルパンツの2つのウェアをいっしょに洗濯するため、2着分ということで150ml位入れます。テックウォッシュ1本が300mlなので、大体半分位入れます。

付属のキャップ(フタ)を使うと、キャップ3杯分位です。

洗濯するウェアの数テックウォッシュの分量キャップを使うと…
1~2着150mlキャップ3杯
2~3着250mlキャップ5杯
3~4着300mlボトル1本

普通の洗剤に比べるとな結構な量を入れます。2着分の洗濯水の量は20L位であればいいですが、調整できなければ適当でいいと思います。水が多すぎるともったいない位の感覚です。


この時、特に汚れがひどいところは、Tech Washを直接つけてゴシゴシしておくと良いと思います。これは普通の洗剤と同じですね。

選択コースは普通におまかせコース。
脱水なしを選択します。撥水機能のあるウェアは脱水必要なしです。

洗濯が終わったら、びちゃびちゃのままのウェアを一応確認。もし洗剤が残っていたらもう一度水洗いしたり、シャワー等で洗剤を落として下さい。

NIKWAX TX.ダイレクトウォッシュインで撥水性を復活させる

ニクワックス(NIKWAX) TX.ダイレクトWASH-IN 【撥水剤】
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次に、TX.ダイレクトウォッシュインを使い、撥水性を回復させる作業に入ります。
洗濯機を使用する場合、水がたまった後に、洗濯槽に直接TX.ダイレクトウォッシュインを注ぎ込んだあと、普通に洗濯すればいいのですが…

我が家の洗濯機はドラム式ゆえ、水がたまった状態で洗濯槽のフタを開けられません!

なので今回はバケツを使い、手作業していきます。

ウェア1着に対し、6Lの水TX.ダイレクトウォッシュインを50ml(キャップ1杯)使用します。

我が家には12Lのバケツなんてないので、バケツを2個使います。

普通のバケツは大体8Lなので、バケツ1個につきウェア1着でいきます。

まず、バケツにウェアと水(できればぬるま湯)を入れます。バケツの4分の3位水を入れて、大体6L。

次に、ウェア1着につき、TX.ダイレクトウォッシュインを良く振ってから、50ml(1キャップ分)いれます。

TX.ダイレクトウォッシュインは性質上良く固まっているので、必ずよく振るようにしてください。

洗濯機ではなく、バケツを使うメリットとして、この時に使用するTX.ダイレクトウォッシュインの量が少なくて済みます

こんな感じです。次にウェアをバケツに入れます。

もみ込んでウェア全体にTX.ダイレクトウォッシュインをいきわたらせます。ウェアの中の空気を抜く感じ。
※あんまり気にする必要ないと思いますが、手が撥水されたくなければゴム手袋をしましょう。

その後、10~15分位放置…。どうしてもウェアが浮いてきてしまうので、時々かき混ぜたりします。

次に、バケツの水を捨て、ウェアを十分すすぎます。

シャワーで流してから…

撥水材が残ると良くないので、新しい水を入れたバケツの中でもみながら、3回位頑張ってすすぎます。フードの中やポケットの中に撥水材が残っていないか念のためチェックしてください。

その後は、タオルで水気をとります。が…今回は重量のないシェルのケアということもあり、面倒なので、ちょっとだけ洗濯機で脱水しました。5分だけ。※中綿入りのシェルジャケットとか重量のあるものはやめといた方がいいと思います。洗濯機が壊れるかも。本来、撥水性のあるウェアに洗濯機の脱水機能はNGですので、自己責任でお願いします。

乾燥機で乾燥させる。

その後は自然乾燥or乾燥機です。

我が家は乾燥機機能があるドラム式洗濯機なので、乾燥機を使います。

中温で20分程度で十分です。あんまりにも高温だと縫い目やシームテープとかにダメージでる可能性あると思います。

乾燥が終わったら普通に室内で陰干しします。

以上で工程は終了です。

日頃の洗濯、撥水回復がウェアを長持ちさせます

いかがでしたでしょうか。

最後の個人的な意見ですが、洗濯は洗濯機に任せるとしても、撥水性を復活させる作業については、年1回位しかしないと思いますので、バケツで手作業することをおすすめします。


撥水性がより復活する気がしますし、TX.ダイレクトウォッシュインの消費量少なくて済むし、何よりウェアに愛着が沸くと思います。


私が今回ケアしたトレントシェルジャケットも今年で8年目位になりますが、この記事を見て下さっている方のウェアもそんなに安いものではないと思いますので、ぜひ愛着もってケアしてみて下さい。

ニクワックス(NIKWAX) ツインパック
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