極寒の雪山でも、寒さが染みる街中でも。「暖かさ」と「信頼性」を両立した最強の化繊アウター、それがパタゴニアのDASパーカです。
2025年モデルでは機能はそのままに、注目の新色 「Black w/P6 Blue」 が登場。これまでの無地カラーとは一線を画す、胸元の鮮やかなブルーロゴが映える配色で、ストリートや都市生活にもマッチするデザインへと進化しています。
本記事では、DASパーカの魅力を改めてレビューしつつ、新色の印象や、他の冬アウターとの比較も交えながら、「どんな人におすすめか」まで詳しく解説します。


それではいってみましょう!
パタゴニア DASパーカ 2025|今年の注目ポイント
2025年モデルのDASパーカは、機能性や構造面では前モデルと大きな変更はありません。しかし今年は、新たに追加された注目のカラー 「Black w/P6 Blue」 が話題となっています。

ブラックをベースに、胸元のP-6ロゴだけが鮮やかなブルーで彩られたこの配色は、街でも山でも映えるミニマルで洗練された印象。従来のカラーと比べ、よりタウンユースにも取り入れやすくなっているのが特徴です。
従来のオールブラックや単色系カラーと違い、控えめながら個性を演出できるバランスの良いデザイン。コーディネートにおいても、モノトーンを基調としたスタイルやアウトドア×ストリートMIXに自然と溶け込みます。
裏地のパープルが効いてますね。人気が出そうなカラーです。
なお、機能面やフィット感に関しては前モデルと同じ仕様となっているため、すでに旧モデルを愛用している方にも違和感なく着用可能です。
パタゴニア DASパーカ 2025のスペック・サイズガイド
DASパーカは、厳冬期のクライミングやビバーク、雪山登山にも対応する化繊インサレーションジャケットです。
2025年モデルも引き続き、クロス・コア・テクノロジー採用のプリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコを中綿に使用。ダウンのような柔らかさとコンパクトさを持ちながら、濡れても保温性をキープするという化繊特有の強みを最大限に活かしています。
スペック詳細(素材・構造)
表地 | パーテックス・クアンタム・プロ(リサイクル・ナイロン100%) ※ PFASフリーのDWR(耐久性撥水)加工 |
---|---|
裏地 | パーテックス・クアンタム(リサイクル・ナイロン100%) |
中綿 | プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ(133g+補強40g) クロス・コア・テクノロジー採用で高保温&軽量 |
重量 | 556g(Mサイズ) |
フィット | レギュラー・フィット |
原産国 | ベトナム製 |
💡 プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコって?
プリマロフトは、アメリカ軍の要請で開発された高性能な化繊インサレーション(中綿)素材です。
なかでも「ゴールド」グレードは最高峰で、ダウンに近い保温性と軽さを持ちつつ、濡れても性能が落ちにくいのが特徴。
「エコ」は、リサイクル素材を使った環境配慮モデルの証。DASパーカではさらに「クロス・コア・テクノロジー」が組み合わさり、断熱性・圧縮性・耐久性のバランスが非常に高くなっています。
サイズガイド(平置き実寸/cm)
サイズ | 身幅 | 後着丈 | 裄丈 |
---|---|---|---|
XS | 55 | 77 | 90 |
S | 58 | 79 | 93 |
M | 62 | 82 | 95 |
L | 67 | 84 | 98 |
XL | 70 | 87 | 100 |
XXL | 74 | 90 | 103 |
💬 ワンポイント解説:
DASパーカは身幅に対して着丈がやや長めの設計。これは本格的なビレイやクライミング時の保温性を高めるためですが、街着として着る場合はやや丈感に注意。普段よりワンサイズ下げても良いバランスになることがあります。
身幅に対して、着丈が少し長めの本格仕様。街での着こなしを想定するなら少し注意が必要なポイントです。
DASパーカとは?ビレイパーカの基礎知識
DASパーカはその名の通り、**「Dead Air Space(デッド・エア・スペース)」**を確保する設計思想の元に作られた、ビレイ用ジャケットです。
特に以下の3つの要素が高い次元で備わっていることが求められます:
- ✔ 最高クラスの保温性
長時間止まっている状態でも体温を逃さない厚手の化繊中綿を採用。 - ✔ 軽量性と携帯性
556gの軽さとコンパクトな収納性により、登山行動中でも負担が少ない。 - ✔ ハードシェルの上から羽織れる余裕
ビレイ時のレイヤリングに対応するため、胴回りや腕回りにゆとりを持たせた設計。
※「ビレイ」とは、登山時にロープ操作で仲間の安全を確保する係のことであり、
特に雪山やクライミング時には超低温下での長時間待機が求められます。
パタゴニア DASパーカ 2025の特徴と最新ディテール
DASパーカは「ただ暖かい」だけでなく、アルパイン環境を前提とした細やかな設計が施されています。着用時の快適さや、手袋・ヘルメットなどとの相性まで考慮されたディテールをチェックしていきましょう。
ヘルメット対応の立体フード

シングルプルで調節可能なフードは、クライミング用ヘルメットの着用に対応。風の侵入を防ぎつつ、視界を遮らない設計です。
ヘルメットなしでも、フード後方のドローコードで大きさを調整できます。
保温性と収納力を兼ね備えたポケット類

外側にはハンドウォーマーポケット×2、左胸ポケット×1を配置。内側には大型のドロップインポケット×2を備え、グローブやゴーグルも収納可能です。
袖口は二重構造で冷気をシャットアウト

袖口は外側と内側の二重構造になっており、それぞれに重要な役割があります。
- 外側:かさばらない伸縮カフで手首にしっかりフィット。グローブを重ねても違和感なし。
- 内側:サムループ(親指ループ)付きのソフトな袖口で、手の甲まで保温できます。
さらに、このサムループは袖口内側をぐるりと一周する構造になっており、親指を通すだけで袖口全体が自然と絞られる仕組み。手間なく冷気の侵入を遮断できるため、ビレイや待機時も体温を逃しません。
化繊中綿でイージーケア。収納性も◎
DASパーカは化繊インサレーションのため、お手入れや洗濯も気軽にできるのが魅力。
ダウンのような取り扱いの難しさがなく、毎日着るアウターとしても使いやすい一着です。
また、付属のスタッフサックに丸めて収納が可能。ザックの中でもかさばらず、携行性に優れています。

▲ ジャケット本体を丸ごと収納できるスタッフサック付き
モデルとの比較|DASパーカはどんな人におすすめ?
代表的な4モデルを用途や性能ごとに比較しました。モバイルでは横スクロールできます。
🧥 パタゴニア アウター比較|用途・保温性・重量・特徴
代表的な4モデルを用途や性能ごとに比較しました。モバイルでは横スクロールできます。
モデル | 主な用途 | 保温性 | 防風性/耐候性 | 重量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
![]() | 雪山/厳冬期登山/ビレイ | ★★★★★ | ★★★★☆ | 556g | 化繊中綿・超軽量・収納可能 |
![]() | 街着/通勤通学/ライトアウトドア | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 1,168g | 身頃ボア、袖は中綿・街に馴染むクラシックデザイン |
![]() | 本格登山/スキー/嵐対策 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | 510g | 3層GORE-TEX・中綿なしの防風防水ハードシェル |
![]() | 街着/軽登山/秋冬普段使い | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 726g | ボアフリース+防風フィルム |
このように、DASパーカは「保温性・軽量性・携行性・耐候性」すべてにおいて非常に優秀で、雪山や極寒環境でも安心して使えるハイエンドモデルです。
一方で、街での着用がメインならイスマスやレトロX、防水性を最重視するならトリオレットがおすすめです。用途やライフスタイルに合わせて最適なモデルを選びましょう。
DASパーカ 総合評価とレビューまとめ
評価項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
防風性 | ★★★★☆ | 冷たい風も通さないPertex®素材で風をしっかり防ぐ。 |
防水性 | ★★★★☆ | DWR加工により小雨や雪を弾くが、防水シェルではない。 |
透湿性 | ★★★☆☆ | 蒸れにくい設計だが、ビレイパーカなので「着たまま運動する用途」には不向き。 |
扱いやすさ | ★★★★☆ | 化繊インサレーションなので濡れにも強く、自宅での洗濯やケアも簡単。袖口の構造も冷気を遮断する工夫あり。 |
軽さ | ★★★★☆ | 中綿入りながら556gと軽量。持ち運びもラク。 |
オシャレさ | ★★★★☆ | 無駄のないミニマルデザイン+新色BLKPの存在感。 |
頑丈さ | ★★★★☆ | 登山想定の強度。薄手ながら破れや擦れに強い。 |
コスパ | ★★★☆☆ | 高価格帯だが、極寒対応のスペックで納得感あり。 |
🏔️ 厳冬のアクティビティに特化した設計。雪山縦走やビレイ、極寒キャンプでも活躍。
タウンユースにも応用可能な一着で、環境に応じた着こなしが楽しめる化繊中綿ジャケットです。
こんな人におすすめ
- 雪山登山や厳冬期のアクティビティをする人
- 極寒の都市部・通勤でも最強の防寒が欲しい人
- 濡れても保温力が落ちにくいアウターを探している人
- 本格スペックの中綿ジャケットを1着だけ持ちたい人
DASパーカは「オーバースペック」と感じるかもしれませんが、
非常に暖かく、ダウンのようなケアも不要なため、一度使えば手放せない安心感があります。
冬山や極寒の街中でも体温を守ってくれるその性能は、まさに“着る寝袋”です。
▶ 2025年の新色「Black w/P6 Blue」で、デザイン面でも魅力がアップ!
最高峰の保温アウターを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
よくある質問|パタゴニア DASパーカ 2025のQ&A
Q1. DASパーカはどんなシーンで使うのが適していますか?
A. DASパーカは 極寒の登山・雪山縦走・ビレイ待機 など、厳しい寒さの中での使用を想定した化繊インサレーションジャケットです。普段使いや街着でも使えますが、ややオーバースペックに感じることもあります。
Q2. プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコって何がすごいの?
A. プリマロフトの中でも最高グレードに位置づけられる「ゴールド」は、軽くて暖かく、濡れても保温力が落ちにくいのが特徴です。「エコ」は リサイクル素材 を用いた環境配慮モデルで、DASパーカではさらに クロス・コア・テクノロジー により断熱性能が強化されています。
Q3. DWR加工とはどういう意味?どのくらい水を弾きますか?
A. DWRとは Durable Water Repellent(耐久性撥水) の略で、水を玉状に弾く撥水加工のことです。DASパーカには PFASフリーのDWR加工 が施されており、軽い雨や雪をしっかり防げます。ただし完全防水ではないため、土砂降りや長時間の雨には不向きです。
Q4. トリオレット・ジャケットやレトロXとの違いは?
A. トリオレットは 完全防水のハードシェル、レトロXは 防風性のあるフリースで、いずれも中綿はありません。一方でDASパーカは 極寒環境に特化した中綿ジャケットで、保温性が圧倒的。使い分けるなら、寒さのレベルと用途で選びましょう。
Q5. サイズ選びで気をつけることはありますか?
A. DASパーカは ビレイ時の保温を前提に設計されているため、着丈がやや長めです。街着や普段使いで着る場合は、普段よりワンサイズ下げることでバランスがとりやすくなります。詳しくはサイズ表も参考にしてください。
Q6. 古着のDASパーカと何が違うの?
A. 一般的に古着市場で見かけるDASパーカは、2010年代以前に作られていた旧モデルです。中綿の素材やシルエット、フード構造などが現在のモデルとは異なります。
最新モデル(85350番)は、プリマロフト・ゴールド+クロス・コア・テクノロジーを採用しており、断熱性・軽量性・圧縮性が大幅に向上しています。また、PFASフリーのDWR加工や、より高機能なフード/袖設計など、現代的なアップデートが施されています。
なお、古着のDASパーカにはヴィンテージらしい魅力や希少価値がある一方で、アウトドア用途としては現行品の方が格段に性能が高いと言えるでしょう。
【補足】街着としてのパタゴニア DASパーカはアリ?
DASパーカは本来、極寒の登山やビレイを想定した本格的なアウターですが、実は街着としても意外と優秀です。
- ✔ シンプルな配色
黒や赤の単色カラーが中心で、ロゴも控えめ。主張しすぎずコーディネートにもなじみます。 - ✔ ゆとりのあるフィット感
ハードシェルの上から着る設計なので、街でオーバーサイズ気味に着るのも自然。厚手のインナーにも対応します。 - ✔ 雨風をしのげる素材
Pertex® Quantum ProとDWR加工で、多少の雨や風ならしっかり防ぎます(完全防水ではありません)。 - ✔ 軽くてストレスが少ない
Mサイズで約556g。街でも肩が凝らず、気軽に羽織れる重量です。
ただし、ボリューム感のあるシルエットのため、ボトムスとのバランスやサイズ選びには少し注意が必要です。
