パタゴニア ダスパーカ(2020FW)について

こんにちは、パタゴニア大好きおじさんのbeee(@BEEE62359542)です。

80年代ごろに流行したpatagonia製品に「ダスパーカ」というものがあります。当時はダウン製品そのものが人気で、現在も中古市場でまあまあの値段で取引されています。しかし、今は廃盤となっています。

なお、後継として「ハイパー・パフ・フーディ」が展開されていますが、あまり人気はないようで、公式通販でセールにかかっていたりします。

しかし、今シーズンに満を持してDASパーカが復活します。注目商品ですので、情報をまとめます。

DASパーカが気になっている方は、ぜひ本記事を購入の参考にしてください。

DASパーカについて

米国patagoniaサイトでは、すでに商品ページがあります。

patagonia USA ページ https://www.patagonia.com/product/mens-das-parka/85350.html?dwvar_85350_color=FRE

 

2色展開ですね。日本版サイトではまだ情報なしです(2020年8月時点)。

3色展開です。ブルーはちょっとアウトドア向きの配色ですね。

主な特徴

  • ビレイ用パーカ
  • 化繊のインサレーション

 この2点がダスパーカの主な特徴です。

 ビレイ用パーカ

 ビレイとは登山用語で、ロープの安全を確保する係のことです。何をするかというと、超寒い雪山で、結構な時間ずっと立ってなきゃならないのです。

 そこでどうするかというと、ハードシェルの上にビレイ用パーカ等を羽織るわけですね。保温力を高めるわけです。

 よって、ビレイ用パーカの特徴としては

  • 最高クラスの保温性
  • 携帯性
  • 軽量性

 この3点が高い次元で備わっていなくてはなりません。

スペック

 過去のダスパーカの公式説明文は下記のとおりです。

 高山での厳しいコンディションに対応する、パタゴニアの化繊のインサレーション製品の中で最も温かいパーカ。耐水性と防風性を備えた丈夫で軽量なポリウレタン・コーティング加工済みのパーテックス・エンデュランス・リップストップ・ナイロン製シェルに、120グラム・プリマロフト・シルバー・インサレーション・ハイロフトを施し、要所には60グラム・プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコを追加。

 ちなみに「DAS」は「Dead Air Space(デッドエアスペース)」の頭文字で、温かい空気を閉じ込めるということですね。

 patagoniaの化繊インサレーションの中で最も温かいアウターと言えるでしょう。

 街着としては?

  • シンプルな配色
  • 大き目サイズ
  • 雨風を防げる。
  • 軽くて楽

シンプルな配色

 黒か赤の一色ですね。ロゴは控えめなグレーで、目立ちません。

大き目サイズ

 過去のダスパーカと同じくビレイ用パーカであれば、大き目のフィット感のはず。オーバーサイズの着こなしもできるでしょう。

雨風を防げる。

 米国patagonia公式サイトの商品ページには下記のとおり記載あります。

0.8オンス10デニールリップストップPertex®Quantum Proナイロン100%、PUドライコーティングおよびDWR(耐久性撥水)仕上げ

米国patagonia公式サイト 商品ページ参照

 タウンユースで想定される多少の雨風なら問題ないでしょう。

軽くて楽。

 重さ556gです。ユニクロのシームレスダウンは600g位,レトロXは774gですので、スペックの割に軽いですね。

ハイパー・パフ・フーディとの違いは?

 後継と言われていたハイパー・パフ・フーディとの違いは何があるでしょうか。

  • シルエット
  • 中綿素材
  • シェルの素材

シルエット

ハイパー・パフ → レギュラーフィット

ダスパーカ   → やや大きめ

 ハイパー・パフはどちらかというと細身でした。ちょっと絞っている感じ。

パイパー・パフジャケット パタゴニア公式HPより

 対して、過去のダスパーカは、ハードシェルの上から羽織ることを前提に、やや大きめフィットでした。

過去のDASパーカ パタゴニア公式HPより

 今の街着的に考えると、細身よりも大き目デザインの方がおしゃれに着こなせる気がしますね。今年の冬も、アウターはオーバーサイズの流行が続いているはずです。

 

シェルの素材

 ハイパー・パフ・フーディはパーテックス・クアンタム・リップストップ・ナイロン製シェルで、結構ストレッチ性のあるシェルでした。

 今回のダスパーカは前述のとおり、Pertex®Quantum Proナイロンです。

 耐久性のある超極薄防水透湿膜との複合素材。生地の柔らかさを損ねることなく、防水透湿膜<耐水圧:600mm><透湿性:7000g/sqm/24h>をラミネートする事で、防風性/防水性を向上。優れた耐摩耗性を持ち、長期持続効果を持つDWR耐久撥水加工が施され、湿気や雨を防ぎ、すぐに乾きます。多数回の洗濯後でも、その機能は低下しません。

耐久性のある超極薄防水透湿膜との複合素材。生地の柔らかさを損ねることなく、防水透湿膜<耐水圧:600mm><透湿性:7000g/sqm/24h>をラミネートする事で、防風性/防水性を向上。優れた耐摩耗性を持ち、長期持続効果を持つDWR耐久撥水加工が施され、湿気や雨を防ぎ、すぐに乾きます。多数回の洗濯後でも、その機能は低下しません。

goldwin TECHNOLOGY ページ 参照 https://www.goldwin.co.jp/store/ec/contents/tnf_functionlist.html

 ノースフェイスだどサンダーフーディというダウンに使われている素材ですね。

中綿素材

ハイパー・パフ → ハイパーDAS

ダスパーカ → プリマロフトゴールド・インサレーションエコ

 ハイパーDASはポリエステル100%で、独自のアコーディオン構造によって、より温かい空気を効率よく閉じ込めることができるということでした。

 それに対し、プリマロフトゴールド・インサレーションエコは「ナノパフジャケット」等に使われているものと同じですね(インサレーションの量=ロフトは違う)。消費者から回収されたリサイクル・ポリエステル55%を含み、環境にも配慮している素材です。パタゴニア社の方針として、こちらのインサレーションを使用していくということでしょう。

 なお、どちらも化繊インサレーションですので、ダウンと違い、濡れても保温性が保たれる点では変わりありません。もちろん、ダウンよりも気軽に洗えます

マクロ・パフフーディとの違いは?

 昨年リリースされた「マクロ・パフフーディ」という商品があります。名作の「マイクロ・パフ・フーディ」のロフト量を増やし、シェルを若干丈夫にした商品で、ダスパーカと同じく、化繊インサレーションです。

 ダスパーカもロフト量の多い化繊インサレーションですので、何が違うのかという疑問が生まれると思います。実物を使ってみないと事実はわかりませんが、過去の情報を整理して、下記のように予想してみます。

●ダスパーカの方がシェルが丈夫。

●ダスパーカの方が重い。

●街着としては、ダスパーカの方が優れている。

 ダスパーカの方が、シェルが丈夫。

 マクロ・パフ・フーディのシェルは、耐水性と防風性を備え、非常に軽量なリップストップ・リサイクル・ナイロン製とあります(0.8オンス・10デニール・リップストップ・リサイクル・ナイロン100%。DWR(耐久性撥水)加工み。)。フーディニジャケット等にも同じ説明分が記載されていますので、多少の風や雨なら弾きますが、雨天時等に対応できるものではありません。

 対して、ダスパーカのシェルには、超軽量で耐候性のあるフェイス生地、超軽量ナイロンリップストップフェイス生地は耐候性を向上させるための耐水性コーティング(0.8オンス10デニールリップストップPertex®Quantum Proナイロン100%、PUドライコーティングおよびDWR(耐久性撥水)仕上げ)と記載されています。

 Pertex®Quantum Proナイロンというところが違いますね。ちょっと難しいですが、下記のような素材です。

 

・Pertex®Quantum

 非常に軽量なファブリックスで、重量は約30~35g/m2 (0.9o/yd2)と羽の様に軽量です(フェザーライト)。20デニール以下の糸を使用し、高密度に織り上げたファブリックスです。軽量であると同時に、引裂強度と縫い目強度も、重量比で大変優れ、シェルジャケットの素材に適しており、厳しい環境下でも、十分使用に耐えうる強度を発揮します。Pertex Quantumは、世界最軽量クラスの極細糸を高密度に織り上げているお陰で、後加工無しでもダウンが抜け出しません(ダウンプルーフ)。ダウンジャケット、寝袋等に適した、ギア・マニアの夢とも言うべき製品です。

・Pertex®Quantum Proナイロン 

®QUANTUM本来の軽さとしなやかさ、そして必要十分な強度をそのままに、機能耐久性を向上させた素材です

goldwin TECHNOLOGY サイト 参照 https://www.goldwin.co.jp/store/ec/contents/tnf_functionlist.html 

 ダスパーカのシェルの方が、かなり引き裂き強度や縫い目強度、耐久性において、優位な感じですね。

ダスパーカの方が重い。

 マクロ・パフ・フーディ434gに対して、ダスパーカ(2020AW)は556gです。シェルの重さ、ロフトの重さ(量の多さ)のよる違いと思われます。

 この重さの違いは、登山等のアクティティにおいて違いはあるでしょうが、街着においては、さほど関係ないかもしれませんね。

街着としては、ダスパーカの方が優れている。

 これはデザインの問題ですが、マクロ・パフ・フーディはキルトがありますので、ダウン感のある見た目です。シェルもツルっとした感じで、アウトドア感が否めません。見た目でスペック重視の恰好をしているなとわかります。

 対してダスパーカは、キルトデザインではなく、どちらかというとマットな感じです。スペックが低いわけではありませんが、シェルの素材の違いから、より街着に溶け込みやすいでしょう。

 ダスパーカに復活はパタゴニアファンとしては嬉しいですね。レトロXのように即完売とはならないでしょうが、早く実物を見てみたいですね。

やはり冬になると機能性アウターは必要です。「DASパーカ」は最上級のスペックであることには間違いなさそうなので、うまく着こなしたいですね。

「DAS・パーカ」は、最高級の保温性を誇る化繊インサレーションを求めている方や、オーバーサイズのアウターが欲しいの方は、購入してみて下さい。

Patagonia メンズ・DASパーカ

 なお、インナーとして使う高性能な化繊インサレーションについては、下記の記事をどうぞ。