こんにちは。 patagoniaマニア、beeeです。(@BEEE62359542)です。
本ブログでは、パタゴニアを中心にアウトドアウェアを紹介していますが、性能重視のため商品価格が高くなりがちです。
しかし、安価なウェアでもアウトドアウェアに負けず劣らずの性能を発揮するものもあります。今回はその中からユニクロ「メリノクルーネックセーター」をご紹介します。
「メリノクルーネックセーター」はメリノウールを100%使用した薄手のニット。
一方、性能重視で高価な登山用ベースレイヤーもウール100%のものが多いです。
違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、ユニクロの「メリノクルーネックセーター」をベースレイヤーやミドルレイヤーとして使用できるのか、という観点でお話していきます。
それではいってみましょう。
【ユニクロ】エクストラファインメリノはベースレイヤーになるのか?【メリノウール】
ユニクロの「メリノクルーネックセーター」について
ユニクロの「メリノクルーネックセーター」。
ユニクロ定番のニットで、普通はシャツの上から着たりすることが多いアイテムです。
薄手なので柔らかな素材感で、アウターと干渉しにくく、繊維が細いので素肌に着てもチクチクしません。
軽い運動ならウールのベースレイヤーやミドルレイヤーっぽく使用できそうじゃないですか?
そもそもメリノウールとは?
メリノウールは「メリノ種」の羊から取れる羊の毛。メリノ種はウールの生産を目的として品種改良されたヒツジで、毛が繊細なことで他の羊に比べて特に優れており、羊毛の中で最も上質な品質を多く産出している。繊維が細く、一般的なウール素材よりも繊維が柔らかく、高品質なことが特徴。Wikipediaを参照。
この子がメリノ種です⇓
エクストラファインメリノとは?
ではエクストラファインメリノとはなんなんだということですが、これはメリノウールの中でも繊維の細さでランク付けされて決まっています。
ストロングメリノ 23~25マイクロン
ファインメリノ 20~22マイクロン
エクストラファインメリノ 18.5~19.5マイクロン
スーパーエクストラファインメリノ 16.5~17.5マイクロン(ヤギのカシミヤと同じ位)
エクストラファインメリノは2番目に細く、繊細な生地です。とてもしなやかで美しい風合いが特徴。
ちなみに人毛は70~80マイクロン位らしいです。メリノウールが細く繊細な生地であることがわかると思います。
例:パタゴニアのウールベースレイヤーについて
次に登山でされるような本格的なメリノウール製ベースレイヤー、patagonia「キャプリーンクールメリノ」です。
詳しい解説は下記の記事からどうぞ。
素材は下記のとおりです。パタゴニアHPより。
3.5オンス・レスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)認証済み(Control Unionによる認証TE-00052557)ウール65%/リサイクル・ポリエステル35%のジャージー。RWSはウールに関する動物福祉と土地管理の必要条件を、農場から最終製品まで追跡して実証。ブルーサインの認証済み。フェアトレード・サーティファイドの工場で製造
キャプリーンメリノは65%ウールを使用したベースレイヤーです。
アウトドアウェアでのベースレイヤーは、ウールor速乾性のあるポリエステル等の化学繊維を使用したものが基本となっています。
特にウールは天然繊維ゆえのの保温性、速乾性、消臭性があり、アウトドアウェアをしてとても優れた素材です。ただし欠点があり、耐久性が低くデリケートであることが挙げられます。
アウトドアメーカーのメリノウール製ベースレイヤーと、ユニクロ「メリノクルーネックセーター」の違いは?
生地、素材の違い
どちらもウールを使用。ユニクロの「メリノクルーネックセーター」はメリノウール100%。
ただし、ユニクロの商品ページを見ても、「アウトドアウェア並に登山に使えます!」とは書かれていません。美しい光沢感やなめらかさが強調された商品説明です。
ユニクロの「メリノクルーネックセーター」を運動で使用しても、生地の性能はアウトドアウェアに劣ることを感じ取れます。
しかし、我々は日々登山やマラソンばかりするわけではありません。日常に行う運動位だと、適度な保温性、速乾性を感じることができます。
価格の違い
- patagonia 「キャプリーンメリノ」(半袖) ⇒ 9,900円
- ユニクロ 「メリノクルーネックセーター」(長袖) ⇒ 3,990円
性能では劣るかもしれませんが、ユニクロのメリノウールはとても低価格。ウール100%のニットの値段とは思えません。メリノウール100%のニットをこの価格で販売することは、大量のロットで生産しているユニクロしかできないことなのです。
メリノウールの洗濯方法は?
メリノウールは繊細な素材で摩耗に弱い生地なので手洗いがおすすめです。洗濯機を使用する場合には、必ず裏返しのした後、洗濯ネットを使用してください。
お湯を使うと縮みますので、30°以下ぬるま湯やお湯を使用してください。
まとめ:ユニクロの「メリノクルーネックセーター」は手軽な1,5レイヤー!
いかがでしたでしょうか?
筆者はユニクロの「メリノクルーネックセーター」を運動時に使用することがあるのですが、見ためがニットなので、街でもおしゃれに着用でき、おすすめです。
チクチクしないので素肌に着ても問題ないのですが、速乾性のあるタンクトップの上から着用することが多いです。ベースレイヤーとミドルレイヤーの中間、1,5レイヤーと言われるような着方をしています。
ちなみに、patagoniaのテクニカルフリース、「R1」も1,5レイヤーと言われ、使用用途としては結構似ているんじゃないかと思います。
いずれにせよ、ユニクロの「メリノクルーネックセーター」はメリノウール100%であることを実感できる程度には保温性、速乾性、消臭性を実感できるニットですので、本格的な登山等には向かないまでも、ちょっとした運動程度なら対応できる快適さがあります。
さらに、見た目はつやのあるニットであることから、おしゃれなニットとしても使えて、さらにコスパが最高峰と、かなり良いウェアだと思います。
このメリノクルーネックセーター、元々は2023年頃まで「エクストラファインメリノクルーネック」という名前だった。価格は2,990円だった。ウールの価格高騰で1,000円値上がりしたものだが、今後意外と希少になるかも…?