【レビュー】スーパー フリー アルパイン ジャケット|軽量GORE-TEXで夏山〜街使いまで対応


「パタゴニアのハードシェルって重いよね?」

――その常識を覆すのが、この1着。

スーパー・フリー・アルパイン・ジャケットは、パタゴニアが展開する本格仕様の 軽量ゴアテックス・ハードシェル

突然の雨や風にも強く、街歩きや旅行、本格アウトドアまで頼れる1着。気軽に動ける“本格防水ジャケット”です。

素材には、PFAS不使用のGORE-TEXファブリクスや、肌当たりの良い GORE® C-KNIT™ バッカーを採用。
さらにフード・袖には独自構造の高機能ガスケットを搭載し、過酷な状況でもしっかりと身体にフィットします。

最新の機能が満載のパタゴニア最新シェルジャケットです。

本記事では、実際に使用して感じた魅力や気になる点、他モデルとの違いまで、パタゴニア好きの視点から徹底レビューします。

【patagonia】スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット
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パタゴニアの軽量ハードシェル|スーパー・フリー・アルパイン・ジャケットとは?

パタゴニア「スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット」の全体外観(前面)

「アルパイン=雪山用」とは限りません。
スーパーフリーアルパインジャケットは、夏山縦走や軽量登山を想定した、軽量なGORE-TEX 3層構造ハードシェルです。

防水透湿性に優れたGORE-TEX パフォーマンス・ファブリクス(ePEメンブレン)を採用し、悪天候でもしっかり体を守ってくれます

「スーパー・フリー」という名前のとおり、動きやすさや軽さに特化した設計となっており、GORE-TEXながらも非常に軽快な着心地が特徴。

本格的な冬山ではなく、夏山や・春秋のハイキング・雨の日の街歩きまで幅広く対応する、パタゴニアらしいバランス型ハードシェルです。

以下に主なスペックをまとめました。

スペック・素材の特徴

項目内容
製品名メンズ・スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット
重量約420g(Mサイズ)
シェル素材 リサイクル・ナイロン100%の3層構造
2.9オンス・40デニール・ePE採用の GORE-TEX パフォーマンス・ファブリクス
裏地GORE® C-KNIT™ Backer Technology
フード ヘルメット対応・後頭部ドローコード付き
中綿入りガスケットあり(65g プルマフィル)
テープで留める仕様のすっきりした袖口。
内側に中綿入りガスケットを内蔵し、腕の動きでも袖がまくれにくい構造。
ポケット 両サイドポケット ×2(外側)
裏面に止水ジッパー付きポケット ×1
撥水加工PFAS不使用のDWR(耐久撥水)加工
価格¥85,800(税込)

GORE-TEXよりも柔らかく、収納性に優れるため、夏山の非常用ジャケットや、軽装でのハイキングにもぴったりの一着です。

シェルの厚みは2.9オンス・40デニールとあまり厚めではないですが、筆者が実際に使用してみると、ゴアテックスの性能が高く、かなりの防風性能を感じました。

GORE® C-KNIT™のしなやかさと収納性

特に筆者が着用して感じたのは、GORE® C-KNIT™のしなやかさと軽やかな着心地。ゴアテックス素材とは思えない柔らかさがあり、使用しないときはバックパックにもすっと収納できます。

🔍 GORE® C-KNIT™ Backer Technologyとは?

GORE-TEXファブリクスの内側(肌に触れる側)に使われている超軽量で柔らかい裏地構造です。従来のゴアテックスよりもしなやかで着心地が良く、静音性にも優れるのが特徴。登山やトレッキング時の擦れる音が少なく、長時間の着用でもストレスを感じにくくなっています。

GORE® C-KNIT™ Backer Technologyを使用したジャケットは、しなやかで着心地が良いことも特徴です。

軽さと着心地が抜群|使って実感した3つの魅力

裾を絞ることでシルエットを調整できます。

ここからは、筆者が実際に「スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット」を着て、サイクリングやアウトドア、街歩きをしたうえで感じたリアルな魅力を紹介します。

✅ 驚くほど軽く、動きやすい

手に取ってまず驚くのは、その軽さと柔らかさ
ハードシェルなのに、まるでレインジャケットのようにしなやかで、ゴワつきがありません。

しっかり防水、防風、透湿性があるのに、驚くほどしなやかで軽いです。

✅ 街でも浮かない、ミニマルなデザイン

ロゴは胸元にさりげなく入っており、「いかにも山ウェア」な雰囲気が抑えられているのがポイント。

筆者(165cm/56kg)はSサイズを着用中。
着丈が長くないので、街でも違和感なく着られるバランスの取れたシルエットです。

✅ 土砂降りでも安心の防水性

表地にはGORE-TEX パフォーマンス・ファブリクスを採用。
雷雨・台風のような厳しい天候でも、しっかりと身体を守ってくれます。

さらに裏地には GORE® C-KNIT™ を使用。
サラッとした肌触りで蒸れにくく、長時間でも快適に過ごせます。

土砂降りでも全く問題ありませんでした。

✅ ハードシェルが苦手な人にもおすすめ

「ゴアテックス=硬い・重い」という印象を持っていた人にもおすすめ。
柔らかく、動きやすく、しかも街でも使いやすいという三拍子が揃った1着です。

次世代型の軽量ハードシェルとして、幅広いシーンで活躍してくれます。

スーパー・フリー・アルパイン・ジャケットの着用レビュー

ここでは、筆者が実際に着用したときの写真とともに、スーパーフリーアルパインジャケットの細かなディテールを紹介します。

✅ 着用イメージ(165cm/55kg・Sサイズ)

パタゴニア「スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット」を着用した正面イメージ(165cm)
▲ 正面から見たシルエット(165cm/Sサイズ)。

クライミング想定のシェルなので、スノー用と比べやや着丈が短めです。公式サイトではレギュラーフィットの表記。カラーはツーリングレッドです。

このカラーは、このジャケットがリリースされた初年度のもので、本格的なアウトドアウェアらしい、挑戦的なデザインです。鮮やかな赤色と黒に近いグレーの切り替えが特徴。

2023年製で品番:85750になります。

シンプルな構造ながら、切り替え部分のデザインがアクセントになっています。

特徴的なギミックとして、フードと袖口にマイクロパフの素材を使用したインサレーション入りの防風ガスケットがあることです。

一方、フロントはシングルジップ仕様であったりと、機能は比較的シンプルにまとまっています。

順番に見ていきましょう。

パタゴニア「スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット」の全体外観(前面)
裾ドローコード調整機構
裾コード:埋め込み式コードロックにより、簡単にシルエット調整が可能です。着用中でも片手で操作できる設計。
止水ジッパー付きポケットと前立て
止水ジップ:フロントと外ポケットは止水仕様。ジッパーはシングル構造で軽量に仕上げられ、深めのポケットは行動時もアクセスしやすいデザインです。
内側の大型ポケット
内ポケット:内側には大容量のメッシュポケットが左右に1つずつ。グローブなどの収納に便利です。
フードとガスケットのディテール
フード:ヘルメット対応で少し大き目め。後頭部のドローコードでフィット感を細かく調整可能です。RECCO反射板の下部に、マイクロパフ素材のガスケットが内蔵され、寒気の侵入を防ぎます。
公式画像:フード着用時のシルエット
フード着用時:公式画像より。インサレーション入りガスケットにより、防寒というより防風性を強化
袖口: 外側はテープで固定でき、さらに内側には中綿入りのガスケットを内蔵。袖のずり上がりを防ぎながら、冷気の侵入もブロックします。

他モデルとの比較|どれを選ぶべき?

パタゴニアには、他にも人気のレインウェアやハードシェルが複数存在します。
では「スーパーフリーアルパインジャケット」は、どんなポジションのモデルなのか?
主要モデルと比較しながら、その立ち位置や選び方のヒントを紹介します。
モデル画像重量生地の厚さ・素材価格(税込)特徴
メンズ・スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット スーパー・フリー・アルパイン 約420g3層構造の2.9オンス・40デニール・リサイクル・ナイロン(GORE-TEX)¥85,800軽量でしなやか。夏〜秋の本格登山、アクティブな場面向け。
メンズ・トレントシェル 3L・レイン・ジャケット トレントシェル 3L 約400g3層構造の3.5オンス・50デニール・リサイクル・ナイロン(H2No)¥27,500コスパ抜群。街や日常。
メンズ・トリオレット・ジャケット トリオレット・ジャケット 約510g3層構造の5オンス・75デニール・リサイクル・ポリエステル(GORE-TEX)¥62,700冬対応の高耐久ハードシェル。
メンズ・ストーム・レーサー・ジャケット ストーム・レーサー・ジャケット 約204g3層構造の2.2オンス・20デニール・リサイクル・ナイロン(H2No)¥41,800軽量&コンパクト。梅雨の時期やアクティブな場面に最適

「スーパーフリーアルパインジャケット」は、本格登山にも使えるスペックを備えつつ、軽量・コンパクトで汎用性が高いのが特徴。GORE-TEXを使用した高性能モデルです。

「街でも使いたい」ならトレントシェル 、「冬の稜線や厳冬期に使いたい」ならトリオレット 、「薄くてもしっかり防水、防風したい」ならストームレーサーという選択肢もおすすめです。

「スーパーフリーアルパインジャケット」は、以下のような方に特におすすめです。

  • 夏山登山やアクティブ用途、ハードな環境での運動を想定している方
  • 高性能ながら、できるだけ軽量なハードシェルを探している方
  • 街でも使える、ミニマルなデザインのハードシェルが欲しい方

逆に、防寒性や耐久性がより求められる厳冬期の登山やスノースポーツが目的の場合は、
トリオレット・ジャケットなどのGORE-TEXモデルの方が向いています。

🔍 最新レビューから抜粋/パタゴニア公式サイトより抜粋

軽いです。防風、防水も問題なし。178cm、75kgのがっちり体型でMサイズです。ドライレイヤー、ベースレイヤー、フリースを下に着て動きましたが、動きを妨げる事なく、緩くて風が入り込むでもなく、ちょうど良いサイズでした。ベンチレーションで汗抜けも良く、長く使えそうです。

サイズ感のレビューになります。 171.75キロ ベースレイヤーに薄手のr1などのミッドレイヤーとの組み合わせはM。 ナノエア や保温性のあるフリースと組み合わせるなら、ゆとりのあるLというサイズ感。 シルエットは細身に感じました。 着た瞬間から軽さを感じ、程よいハリと手首とフードにマイクロパフ素材が入ってるので、熱を逃がしにくい構造が軽さだけでない安心感がありました。

まず試着した時にすぐ感じたのは、その「軽さ」です。また、その程よいハリと感としなやかさのバランスも好みでした。クライミングはがっつりしませんが、山登りにとってもザックの腰ベルト着用時には大きく開くポケットも使いやすそうです。サイズは、通常SですがこちらMで良さそうです。

レビューまとめ|評価一覧

最後に、「スーパーフリーアルパインジャケット」の特徴を筆者視点で5段階評価してまとめました。

着用後ろ姿
項目評価コメント
防風性★★★★★かなりの強風でも安心。フードと袖のガスケット機能が非常に優秀。
防水性★★★★★土砂降りでも浸水なし。止水ジップや立体フードで安心。
透湿性★★★★☆長時間着用でも蒸れにくく、快適な着心地をキープ。
軽さ★★★★☆本格シェルながら420gと軽量で、携行性も優秀。
デザイン★★★☆☆生地の軽さとコンパクトなサイジングで、街でも違和感なし。
価格★★☆☆☆最新シェルなので¥85,800と高価。
🥈 筆者総合評価:84点 / 100点

パタゴニアの「スーパーフリーアルパインジャケット」は、軽さ・しなやかさ・防水防風性能のバランスが極めて優れたハードシェルです。

「レインウェア以上、本格アルパイン未満」の性能を求めている方にとって、最適な選択肢の一つです。

筆者はクライミングではなく、主にサイクリングや街使いで着用しましたが、袖口のガスケットや首元のフィット感など、防風・防寒性能の高さを実感しました。軽くて扱いやすいのに本格的。ゴアテックスの進化を感じられる一着です。

購入リンク|スーパーフリーアルパインジャケットを探す

以下のリンクから各ショップの商品ページにアクセスできます。サイズやカラーはシーズンによって在庫が変動するため、早めのチェックがおすすめです。

【patagonia】スーパー・フリー・アルパイン・ジャケット
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