「M10ストームジャケット」は、パタゴニアの防水シェルの中でも最軽量クラスの3層H2Noを採用したフラッグシップ。
ハンドポケットなし・脇下ベンチレーションなしのミニマル設計で、左右の胸ポケットと使いやすいフード調整が特徴。
長時間の山歩きや雨風の強い状況で力を発揮し、街の雨の日にも軽快に使えます。

2025年にはカラー展開も増え、パタゴニアのシェルの中でも高性能で人気があるシェルです。
本記事はそんなM10ストームジャケットをPatagoniaマニアの筆者が徹底解説します!ぜひ最後までご覧ください。
この記事の要点(60秒で把握)
- 品番:85910/30デニール・リップストップ(2.6oz・リサイクル・ナイロン100%)の3層H2No。
- 軽量ミニマル設計:脇下ベンチレーションなし・胸ポケット×2(パッカブル)。
- 想定:長時間の行動と携行性を重視。街でも軽快に使えるテクニカル寄り。
M10ストーム・ジャケット|公式スペック

項目 | 内容 |
---|---|
モデル名 | M10 Storm Jacket(M10ストーム・ジャケット) |
品番 | 85910 |
カテゴリー | アルパイン用防水シェル(H2No パフォーマンス・スタンダード 3層) |
素材 | リサイクルナイロン 30デニール 3層構造/PFAS意図的非添加のDWR加工 |
重量 | 約310g(メンズMサイズ、10.9oz) |
防水透湿性能 | H2Noパフォーマンス・スタンダード・シェル 3レイヤー |
フード | ヘルメット対応、後頭部ワンポイント調整 |
ポケット | ハンドポケットなし/左右の胸ポケット(大小2つ) |
換気機能 | ピットジップなし(軽量性優先) |
裾・袖 | 裾:片側ドローコード調整/袖口:ベルクロ仕様 |
安全装備 | ツバにRECCOリフレクター内蔵 |
価格 | ¥ 55,000 |
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M10ストーム・ジャケットの特徴と魅力
「M10ストームジャケット 2025」は、パタゴニアの防水シェルの中でも最軽量クラスの3層モデル。
山で長く歩き続けることを想定したミニマル設計で、必要十分な装備に絞って軽さを追求しています。
その一方で、街の雨の日にも軽快に使えるすっきりしたデザインと着心地も魅力です。
防水透湿性能
- H2No Performance Standard(3層構造)を採用
- 完全シームシールで雨・雪の侵入を抑制
- PFASを意図的に使用しないDWR(撥水)加工で環境配慮にも配慮
軽さと携行性
- メンズMで約310gという軽量設計
- 本体は胸ポケットにパッカブル収納でき、持ち運びが楽
- 余計な装備を省いたミニマル仕様(ハンドポケット・脇下ベンチレーションなし)
フィット感と動きやすさ
- ヘルメット対応フード+後頭部アジャストで視界とフィットを両立
- ベルクロ袖口で手首まわりを確実にホールド
- 片側ドローコードの裾は引っかかりが少なく、動きやすい
安全性
- フードのツバにRECCOリフレクター内蔵
- もしもの場面での探索に配慮した設計
総じて、M10ストームは「軽さ × 防御力」に振り切った特化型シェル。
トリオレットやトレントシェル 3Lと比べても設計の割り切りが明快で、山での軽快な行動を目指す人にフィットします。
ただしデザインはミニマルなので、日常のレインウェアとしてもスマートに活躍します。
本記事は未所持レビューです。公式スペックと信頼できる外部情報、そして筆者の他モデル使用経験を組み合わせて客観的に整理しています。
他モデルとの比較
アルパイン特化の M10ストーム・ジャケット を、用途の近い人気モデルと比較しました。
比較対象は トリオレット(GORE-TEX ePE/汎用登山)、トレントシェル 3L(レイン/日常〜ハイキング)、THE NORTH FACE マウンテンジャケット(ハードシェル)です。
項目 | ||||
---|---|---|---|---|
想定フィールド | 本格登山(岩場や雪の残る山) | 通年の登山・悪天備えの汎用 | 日常のレイン/ハイキング | 登山〜街・タウンユースまで広く |
レイヤー構成 | 3層(H2No) | 3層(GORE-TEX ePE) | 3層(H2No) | 2層(GORE-TEX) |
生地の性格 | 2.6オンス・30デニール・エコニール・リサイクル・ナイロン100%のリップストップ。 | 5オンス・75デニール・リサイクル・ポリエステル100%の3層構造。 ePE採用のGORE-TEX パフォーマンス・ファブリクス。 | 3.5オンス・50デニール・エコニール・リサイクル・ナイロン100%の3層リップストップ。 | 150デニールのGORE-TEX Products 2層構造。硬めで耐候性重視。 |
重量(公式値) | 310 g(10.93 oz) 最軽量 | 510 g(17.99 oz) | 400 g(14.1 oz) | 約810 g |
ポケット構成 | 胸×2/ハンドなし | 胸+ハンド | ハンド中心(デイリーユース向け配置) | 胸+ハンドの標準構成 |
脇下ベンチレーション | なし(軽量優先) | あり | あり | あり |
向いている人 | 軽量最優先で本格登山へ。ミニマル設計が好みの人 | 防風性の高いゴアテックスのハードシェルを求めている方 | 通勤通学の雨具兼用/週末ハイキング | 硬めでしっかりしたゴアテックスジャケットが欲しい方 |
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サイズ感・選び方の目安
仕上がり寸法(平置き/cm)
サイズ | 身幅 | 後着丈 | 裄丈 |
---|---|---|---|
XS | 50 | 74 | 90 |
S | 52 | 77 | 92 |
M | 56 | 79 | 95 |
L | 61 | 82 | 97 |
XL | 65 | 84 | 100 |
XXL | 69 | 87 | 103 |
※実製品と若干の誤差がある場合があります。サイズの在庫・最新情報は公式ページをご確認ください。
公式サイズ表・在庫を見る評価表

項目 | 評価(5段階) | コメント |
---|---|---|
防風性 | 4/5 | 3層H2No+防水フロントジッパー&ストームフラップで風抜けを抑制。袖のインナーカフスと先細タブ、裾の2点ドローコードでシール性に配慮。 |
防水性 | 5/5 | 3層H2Noに、コーティング加工済みの防水性フロントジッパー(内側ストームフラップ)を採用。PFAS非添加DWRで撥水も確保。 |
透湿性 | 4/5 | 7Dニット裏打ちでドライ感に配慮。脇下ベンチレーションなしのため、体温調整はレイヤリングと行動コントロールが前提。 |
軽さ | 5/5 | メンズMで約310g。ミニマル設計+胸ポケット収納のパッカブルで携行性◎。 |
オシャレさ | 3.5/5 | テクニカル寄りのルックス。街でも着こなし次第でOKなミニマル顔。 |
コスパ | 3/5 | 税込¥55,000。最軽量でミニマルなシェルにこだわる人には良い選択肢。 |
※未所持のため、上記★は公式情報+他モデル実体験をもとにした推定です。
軽さと防水、防風性を両立したミニマル設計。山での機動性を最優先しつつ、街でもシンプルに着回しやすい1着となっています。
結論:こんな人に向いています
M10ストーム・ジャケットは、パタゴニアの防水シェルの中でも最軽量クラス。
山で長く歩き続けるようなシーンで真価を発揮する一方、街の雨の日にも軽快に使えるミニマルな1着です。
用途に合わせた別候補もチェック
- しっかりしたGORE-TEXの安心感を重視 → トリオレット・ジャケット
- 日常〜ハイキングで扱いやすい定番レインが欲しい → トレントシェル 3L
- 街でも山でも幅広く使いたい → THE NORTH FACE マウンテンジャケット
- 保温力も重視(寒い時期の外出・停滞など) → DASパーカ と併用
要するに:M10は「速く・軽く・確実に」動くためのミニマルな選択。
山での動きやすさを最優先しつつ、日常のレインウェアとしてもスマートに活躍してくれます。
よくある質問(FAQ)
タップ / クリックで開閉します
M10ストーム・ジャケットは街でも使えますか?
基本はアルパイン登攀・縦走向けの軽量3層シェルです。街用レインとしての快適性(ハンドポケットやピットジップ等)は割り切っています。
タウンユースまで視野に入れるなら、より汎用性の高い マウンテンジャケットの検討がおすすめです。
サイズ感は小さめですか?(スリム・フィット?)
スリム・フィットです。行動着としてのフィットを想定しており、厚手のインサレーションを着込むなら1サイズ上げを検討してください。平置き寸法は本文のサイズ表(身幅・後着丈・裄丈)をご参照ください。
重さはどのくらいですか?
メンズMで約310 g(10.93 oz)です。パタゴニアの3層防水シェルの中でも最軽量クラスに位置づけられます。
ピットジップ(脇下のベンチレーション)はありますか?
ありません。軽量性とシンプルさを優先した設計です。ベンチレーションを重視するなら、 トレントシェル 3L などを検討してください。
ポケットの配置は?ハンドポケットはありますか?
胸ポケットが大小2つ、ハンドポケットはなしです。左胸ポケットに本体を収納(パッカブル)でき、カラビナ用ループ付きです。
防水素材はGORE-TEXですか?H2Noとの違いは?
本モデルはパタゴニア独自のH2No パフォーマンス・スタンダード(3層)です。耐候性・耐久性の要件を満たす設計で、M10は軽量・行動特化を重視しています。どちらが「上」かではなく、用途と設計思想の違いと捉えると選びやすいです。
PFASフリーですか?
生地・メンブレン・DWR(撥水)のいずれにもPFASを意図的に使用せず製造されています。
RECCO(リフレクター)は付いていますか?
はい。フードのツバにRECCOリフレクターを内蔵しています(雪山での捜索性向上を想定)。
どのレイヤリングが相性良い?
行動中はベース+R1相当のミドルが基準。停滞や寒波時は薄手のインサレーションを追加。厳冬の保温は DASパーカ のようなインサレーションと併用する運用が現実的です。
お手入れ・洗濯方法は?撥水は復活しますか?
目安は常温洗濯・漂白剤不可・柔軟剤不可・低温タンブラー乾燥・低温アイロン。低温乾燥で撥水が一時的に復活しやすく、必要に応じてPFASフリーの撥水剤を再加工してください。
原産国や価格は?
ベトナム製、国内参考価格は¥55,000(税込)。価格やカラーはシーズン/在庫で変動するため、最新情報は公式ページをご確認ください。
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