【2025年最新】パタゴニア レトロXのサイズ感と選び方|5年間愛用した筆者が徹底比較

パタゴニア(Patagonia)の人気定番フリース「クラシック・レトロX・ジャケット」が、2025年秋冬シーズンに大幅なアップデートを受けました。今回のモデルは、象徴的なデザインはそのままに、素材・シルエット・ディテールに“原点回帰”のアプローチが加えられています。

  • 素材:Repreve(リサイクル・ポリエステル)× OceanCycle認証
  • 意匠:2000年代初期のポケット形状や襟元ディテールを再構築
  • フィット:ゆったりめの今っぽい着心地

具体的には、パイル部分にオーシャンサイクル認証済みのリサイクル・ポリエステル素材(Repreve)を採用し、沿岸地域のプラスチック汚染対策にも貢献。環境への配慮と伝統的デザインの融合が図られた、いわば“レトロXの再定義”とも言える仕上がりです。

また、2000年代初期のクラシックな意匠を再構築したポケット形状や襟元のディテール、ゆったりめのフィット感も注目ポイント。まさに「昔ながらにも新鮮なお気に入り」として、今後も長く愛されそうな予感のする一着です。

レトロXってサイズ感が難しそう…
耐久性や経年劣化ってどうなの?

私の実体験をベースに情報を整理してお届けします。

この記事では、2020年モデルを5年間実際に着用した筆者のレビューに加えて、2025年モデルの変更点や新旧比較表をわかりやすくまとめました。

これから購入を検討している方に向けて、2025年の最新レトロXは“買い”かどうかもまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

【2025年版】最新モデルの特徴と変更点まとめ

【追記:現物確認】防風バリアーは継続でした

2025年モデルを店頭で実物確認。裏地(タフタ)のさらに内側に防風バリアーがしっかりあり、触れた瞬間にいつもの防風バリアーがあることを確認できました。

  • 仕様まとめ:フリース=Repreveリサイクルポリエステル100%(OceanCycle認証)/ 裏地=リサイクル・ポリエステルのタフタ+防風バリアー/ PFASフリーDWR。
  • 着心地:裏地がついた分、レイヤリング時の干渉が少し減った印象でした。

2025年秋冬モデルの「クラシック・レトロX・ジャケット」は、従来のデザインを踏襲しつつも、随所にアップデートが加えられています。以下では、公式サイトで確認できる情報をもとに、主な変更点をまとめました。

パタゴニア クラシック・レトロX・ジャケット 2025年モデル(DNAT)

▶︎ パタゴニア公式サイトで最新モデル(23057)を見る

主な変更点(2025年モデル)

  • シルエットの微調整:身幅がやや広めになり、現代的なゆとりあるフィット感に
  • ロゴ位置の変更:胸ポケット→左胸直刺繍に変更されたカラーあり
  • カラー展開の刷新:クラシックな配色に加え、落ち着いたアースカラーが追加
  • 素材の刷新:フリースは Repreveリサイクル・ポリエステル100%(OceanCycle認証)へ。裏地はリサイクル・ポリエステルのタフタ+防風バリアーで、防風性は従来同等(袖通しの滑らかさは向上)。
  • 価格変更:税込39,600円に(2024年比でやや値上げ)

全体としては、従来の「レトロXらしさ」を残しつつも、より今のスタイルに馴染みやすい方向に微調整された印象です。ロゴやカラーのバリエーションも増えたため、街着としての汎用性も高まっています。

※本記事執筆時点では実物未所持のため、試着レビューではなく、あくまで公式情報・写真・ユーザー報告などに基づいた客観的まとめです。

サイズ比較表(旧モデル vs 2025年モデル|XXS〜XXL)

同じ型番(23056)ながら、Patagoniaのクラシック・レトロXは毎年微妙な仕様変更があり、コレクターにも人気の高いモデルです。

サイズ身幅
旧 → 新
着丈
旧 → 新
裄丈
旧 → 新
XXS48 → 4760 → 6481 → 80
XS50 → 5063 → 6684 → 85
S52 → 5369 → 6588 → 86
M56 → 5771 → 6890 → 89
L61 → 6274 → 7093 → 91
XL65 → 6676 → 7395 → 94
XXL69 → 7079 → 7698 → 97

たとえばSサイズで比較すると、
身幅は+1cm、着丈は−4cm、袖丈(裄丈)は−2cmと、着丈を短くしつつ身幅を広めにとったバランスになっています。
これにより、ボックスシルエット寄りの今っぽいシルエットへと微調整されたことがわかります。

筆者の体型と旧モデルの着用サイズ

筆者は身長165cm/体重55kgで、旧モデルのMサイズを着用していました。ややゆったりとしたシルエットで着たかったため、普段よりワンサイズ上げた選択です。

パタゴニア レトロX Mサイズ(165cm/55kg)着用例
▲ 筆者:165cm/55kg/旧モデルMサイズ着用(ややゆったりめ)

2025年モデルはサイズ感に注意

2025年モデルでは着丈が全体的にやや長くなり、反対に身幅は微妙にスリム化しているため、同じサイズでも「縦長な印象」になる可能性があります。

  • ゆったり着たい人 → 普段より1サイズ上も検討
  • ジャストで着たい人 → 身幅がスッキリした分、旧モデルより自然にフィットしやすい
  • 女性や小柄な方 → キッズ・レトロXも視野に

旧モデルと同じサイズを選ぶと、少し丈が長く感じられる可能性がある点には注意が必要です。特にXS〜Sサイズ帯では、インナーやパンツとのバランスに差が出やすいため、試着推奨です。

【2020年版】実際に使って感じたサイズ感・着心地・経年劣化

ここでは筆者が実際に2020年秋冬モデルのクラシック・レトロX・ジャケットを5年間愛用して感じた、リアルな使用感やデザインの変化について詳しく紹介します。

筆者の体型と着用サイズ

  • 身長:165cm
  • 体重:55kg
  • 着用サイズ:M(やや大きめに着ています)

2020年当時は「ゆったりとした着こなし」がトレンドだったため、普段よりワンサイズ上げてMサイズを選びました。

筆者着用:パタゴニア レトロX Mサイズ
▲ 筆者自身による着用(165cm・55kg/Mサイズ)。インナーは薄手のニットを合わせた例

2020年秋冬モデルの主な変更点

  • 新色追加:Natural w/Barn Red(NBAR)、Purple(PUR)
  • 袖丈がやや長くなった:従来比で約2cm延長。オーバーサイズ感を演出しやすい設計
  • 襟のナイロン切替が拡大:色の切替幅が約5mm広がり、ややカジュアルな印象に
  • 裏地が柔らかくなった:ゴワつきが軽減され、肌あたりが優しくなった

筆者が購入したのは、2020年の新色「Natural w/Barn Red(NBAR)」。赤というよりはレンガやオレンジに近い、落ち着いた色味で汎用性の高いカラーでした。

新品時のレトロX NBAR
▲ 購入直後の新品時。赤みが柔らかく、派手すぎない絶妙な配色

着心地と防風性のバランス

レトロX最大の特徴は、フリースでありながら極めて高い防風性能を持っていること。裏地に防風フィルムがラミネートされており、冷たい風をほぼ完全にシャットアウトしてくれます。

そのぶん、生地にはやや硬さがあり、気温が10℃を超えると暑く感じることも。冬向けのアウターとして使うのが最適です。

パタゴニア レトロXの裏地構造(防風バリアー)
▲ レトロX裏地の防風バリアー構造。メッシュの内側にラミネート加工されたフィルムが風をシャットアウト

経年劣化と耐久性

5年間着用した結果、やや毛足が寝たかな位で、型崩れ・破損はゼロ。非常に頑丈で、まさに“10年選手”と呼べる一着です。

新品時
5年着用後

▲ 左:新品時 / 右:5年着用後。全体の毛足はやや寝ているが、着用に支障なし

レイヤリングとサイズ感のコツ

レトロXは中厚手でインナーの選び方に注意が必要です。インナーにフリースを重ねると“フリースonフリース”で少しくどく見えてしまうため、街着で合わせるならニットやインナーダウンとの相性が抜群です。

レトロX パープル(PUR)カラー着用例

▲ 2020年モデルのパープルカラー。patagoniaのパープルカラーはやや特別に感じる。

防寒を意識したコーデ

▲ 同色系のインナーダウンと合わせても機能的でおしゃれ

キッズ・レトロXという選択肢も

「もっとコンパクトに着たい」「小柄な女性にも着られるレトロXが欲しい」そんな方には、キッズ・レトロX・ジャケットもおすすめです。

USサイズで作られているため、大人の女性が着ても問題ないサイズ感になります。価格も控えめなので、サイズや予算に悩む方にとって心強い選択肢です。

キッズ・レトロX着用例(女性・Mサイズ)
▲ コンパクトに着たい人にはキッズ・レトロXもおすすめ。大人の女性でも自然に着られるサイズ感

▶︎ キッズ・レトロXのサイズ感レビューを見る

新旧レトロXの違いを比較

ここでは、2025年モデル(型番:23056)と、筆者が所有している2020年モデル(型番:23056)を比較してみます。

ベースの構造は共通していますが、フィット感・ロゴ・素材・価格などに細かな違いが見られます。

2024年までのモデル2025年モデル
型番2305623056(同じ)
フィットレギュラーフィット レギュラーフィット(※身幅がやや広めに調整)
ロゴ位置ナイロンポケット上にタグ左胸に直刺繍ロゴ(タグレス仕様)
価格(税込)¥35,200¥37,400
素材構成 14.8オンス・ポリエステル100%(
リサイクル・ポリエステル85%)
防風性を備えたメッシュ裏地付き
10.3オンス・リプリーブ・リサイクル・ポリエステル100%
(オーシャンサイクル認証、
沿岸部の共同体から供給)
※裏地構造も変更されている可能性あり

細かい部分でアップデートされているものの、着用感や耐久性といった基本性能は大きく変わっていません。見た目やフィット感の好みで、どちらを選ぶかが分かれそうです。

2025年モデルのレトロX(DNAT)
▲ 2025年モデル(カラー:ダークナチュラル)

このダークナチュラルカラーは、いかにもレトロな雰囲気を狙ってますといった雰囲気。

クラシック・レトロX・ジャケット|評価表

パタゴニア レトロX 2025年モデル(ダークナチュラル)
防風性 裏地タフタの内側に防風バリアーが継続。風抜けが少なく、屋外移動や自転車でも安心。
防水性 表面は撥水加工で小雨の急場しのぎは可。完全防水ではないため本降りはレイン着推奨。
透湿性 防風層ゆえムレは出やすいが、換気の良いシーンでは許容。10℃以下の環境向け
暖かさ 中厚手パイル+防風で体感は十分。インナーダウン次第で真冬の街も対応。
おしゃれさ “原点回帰”の配色とロゴ配置が◎。カジュアル〜アウトドアまで汎用性の高い見た目
コスパ 価格は強気だが、耐久性と定番性で長期使用に耐える。結果的に割安に感じる一着。

筆者総合評価

90/ 100

レトロXらしい高い防風性が健在で、屋外行動の快適さはトップクラス。ムレやすさはあるものの、気温帯を選べば使い勝手は抜群。見た目・実用・耐久の三拍子がそろった“長く使える定番”です。

よくある質問(Q&A)

Q. レトロXのサイズ感は大きめ?小さめ?

A. レトロXは「やや大きめ」の作りです。特に身幅が広く、着丈は短め。ジャストよりもやや大きめに着た方が今っぽいです。

Q. 重ね着はしやすいですか?

A. やや厚手かつ裏地がしっかりしているため、重ね着の相性はやや限定的です。厚手のスウェットやパーカーを中に着ると窮屈に感じることがあります。

Q. 洗濯機で洗えますか?

A. はい、洗濯ネットに入れて中性洗剤を使用すれば、洗濯機での洗濯が可能です。ただし柔軟剤や乾燥機はNGです(毛足が固まる原因になります)。

パタゴニアの製品全般に共通しますが、フリース類はネットに入れて中性洗剤で洗えば長持ちします。

Q. 女性が着ても似合いますか?

A. 男女兼用のモデルなので、女性の方にも人気があります。小柄な方はXS〜Sサイズを選ぶと、バランスよく着こなせます。

Q. 夏以外は使えますか?

A. 秋〜春の3シーズンで活躍しますが、気温10℃以下が快適な温度帯。気温が高いと蒸れやすいため、春・秋は出番が限られる場合もあります。

Q. 型番が同じ(23056)なのに違いがあるのはなぜ?

A. レトロXは毎年マイナーチェンジがある定番モデルです。型番(23056)は変わらなくても、カラー展開やロゴ配置、フィット感がシーズンごとに少しずつ異なるためです。

まとめ:2025年のレトロX、今買うべきか?

パタゴニアの「クラシック・レトロX・ジャケット」は、2025年秋冬モデルで細かなアップデートが加えられ、より今のスタイルに合った仕上がりとなっています。

価格はやや上昇していますが、防風性・耐久性・デザインの完成度は依然として非常に高く、長く使える1着です。

✔ 筆者の結論:こんな人には“買い”

✔ こんな人には特におすすめ:

  • 🔷 街でもアウトドアでも通用する 万能防寒着 が欲しい
  • 🔷 見た目の良さと実用性、どちらも妥協したくない
  • 🔷 多少値が張っても、数年使える良質なフリースジャケット を探している

筆者自身、2020年モデルを5年間愛用しており、耐久性や防風性には太鼓判を押せます。5年間着てきた今でも、次に買い替えるとしてレトロXをまた選ぶくらい気に入っています。

定番ゆえに毎年人気の高いモデルですので、気になるカラーやサイズは早めの購入がおすすめです。

▶ 公式サイトで「2025年最新モデル」を見る

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