こんにちは。 パタゴニア大好きおじさん、beee(@BEEE62359542)です。
私は普段から機能性の高いアウトドアウェアをワードロープに取り入れており、日々を快適に過ごすようにしています。
ヒートテックってもしかしていらない?
でも冬にヒートテック以外に何を着たらいいのかわからない…
ヒートテックは生活に根付いているほど便利で安価なウェアですが、私には必要のないものでした。
洋服や本は安いですが、居住空間における所有コストはなかなかの物なので、季節の変わり目等で断捨離するようしています。
今回はユニクロのヒートテックをすべて断捨離したので、その理由や、その代わりに何を着るのか?等について語っていきたいと思います。
それではいってみましょう。
ヒートテックがいらない3つの理由【おすすめはメリノウール】
ヒートテックの性能が良くない3つの理由
いきなりですが、ワードロープにアウトドアウェアを取り入れている私からすれば、はっきり言ってヒートテックの性能は悪いです。
まず、ヒートテック(極暖やヒートテックコットンではなく、通常のヒートテック)の素材は下記のとおりです。
素材 39% ポリエステル,32% アクリル,21% レーヨン,8% ポリウレタン
ユニクロ公式HPより
化学繊維が使用されていることがわかります。
そもそも、冬に着る衣類として、セーター等にはウールが使用されているとなんとなく暖かそうなのは感覚的にわかると思いますが、化学繊維しか使用されていないヒートテックは、なぜ暖かいのでしょうか。
人間は何もしていなくても体から水分を発生させていますので、日常生活をしている程度ならヒートテックが暖かく感じるというメカニズムになっています。
しかし、特に室内でヒートテックを着た状態で、急激に暑くなる感覚を誰しも感じたことがあると思います。
こういったヒートテックの弱点について、次に解説していきます。
ヒートテックは運動時に着れない
ヒートテックが暖かい原理は、「吸湿発熱」。汗をかくと、その水分を利用して発熱します。
つまり、運動をした場合、体温が高くなって発熱しているのに、さらに発熱してしまうわけで、あっという間にオーバーヒートします。
これは過酷な環境ほど危険なことで、汗冷えで体の体温がどんどん奪われ、最悪生死に関わります。
ヒートテックを着て登山やランニング、サイクリング等をしている方は、今すぐにやめた方がいいでしょう。
私はできるだけ日常に運動を取り入れるようにしていますので、ヒートテックを着る機会が無くなってしまいました。
ヒートテックは室内で暑すぎる
今日は寒いからヒートテックを着て出かけたけど、電車や室内に入っただけでめちゃ暑い!
この感覚は誰でも感じたことがあると思います。
「吸湿発熱」により、一度汗をかくと、その水分を利用してさらに発熱し、オーバーヒートしてしまうのです。
しかもずっと暑いままで汗が乾きにくい場合が多く、汗冷えも心配です。
外の気温と暖房の効いた室内の気温差が大きい場合、ヒートテックだと不快感が大きいかもしれません。
また、暖房の効いた室内で仕事中の方も、なんとなくヒートテックが熱すぎることを実感する方も多いかと思います。
ヒートテックでは汗が乾きにくい
ヒートテックには、「レーヨン」という人工の繊維が使用されています。
試しにレーヨン率の高い洋服を洗濯してみると、乾きが遅いことがわかるはずです。
そして上述のとおり、現在のヒートテックの素材はレーヨン21%となっています。
なので、ヒートテックを着たまま、汗をかくような状況(自転車移動とか)の後に、いきなり暖房の効いた室内に入って汗だく…なんていう状況になった場合、汗が乾かない…なんていう状況になってしまいます。
一度汗をかいてしまうと、ヒートテックはとても弱いウェアです。
また、汗をかいた状態で寒い室外に出た場合、少しの汗位なら問題ないでしょうが、ヒートテックが受け止めきれる以上の汗をかいている場合、めちゃくちゃ汗冷えします。
これは結構危険な状態で、大げさに言うと、濡れた服を着たまま外を歩くようなもの。
これでは体温が急激に低下してしまいます。
寒冷な状況では体をドライな状態に保つ。これが鉄則です。
ヒートテックはサスティナブルとは言えない?
これはヒートテックの性能の話ではありません。
最近。サスティナブルという言葉をよく耳にしますが、これば「持続することができる」、「持続可能な」という意味。地球の資源を使いすぎず、美しい環境を守っていこう…ということですね。
一方、ヒートテックはめちゃ安いですよね。感謝祭とかなら700円位で買えます。ユニクロ店内のワゴンを見ると、昨年のヒートテックはもっと安く売っていたりします。
累計販売数は10億枚を超えているとか…
ヒートテックが広まる前はみんな綿のインナー等を着ていたと思いますので、薄手で保温性のあるインナーを広めたユニクロの業績は素晴らしいのですが、やはり大量生産、大量消費しすぎな感じがしますね。
しかも、ヒートテックは経年劣化で生地が伸びてくると、途端に保温性が担保できなくなるので、結構な頻度で買い替えが必要です。
また、冬しか着用しないヒートテックは、1年の内7か月位はタンスの肥やしになっています。ミニマリズム的思考からすると、あまり増やしたくないウェアです。
企業は安いコストで大量生産、しかも、消費者は冬しか着ないのでタンスに眠っている期間が長く、買い替えも結構な頻度で必要…となれば、あまりサスティナブルとは言えないかもしれませんね。
じゃあ何を着るの?おすすめは?
あくまで私の場合ですが、冬のインナー事情は下記のとおり。
コットンの白T
●休日等よく動く日
アウトドアブランドの機能性ウェア(メリノウールや化繊インナー)
日常着 コットンの白T
私はインナーとしてコットンのTシャツを着用しています。
主に、仕事用のワイシャツのインナーにしています。
また、私服のスウェットやフリースを着る場合のインナーにする場合もあり、さらにはパジャマのインナーにも使用していたりします。
1年の内300日位は常に着用しているので、季節ごとに洋服が増えない利点があります。
肌にも優しい。
また、化繊のインナーと比べると、経年変化でコットンがよれた感じも魅力的に感じます。
実際に私が着用しているものは、下記の3種類です。
ユニクロ スーピマコットンフライスVネックT(半袖・2枚組)
ルックス的に完全インナー用ですが、コスパ◎。
インナー専用と割り切って、首元から見えにくいVネックを選択。
無印良品 パックTシャツ(クルーネック)
綿であったかインナーではなく、綿100%で通年販売のタイプ(商品名が変わったりしています)。2枚パック。
ジャケット等のインナー、カットソーとしても使用するので、クルーネックを選択。
無印らしい人に優しそうな風合いです。
欠点は、耐久性が低そうなところ。
ちなみに無印のヒートテック的商品「綿であったかインナー」シリーズは、見た目のコットンっぽさは好みなのですが、ヒートテックと同じで「吸湿発熱」により暖かくなるものですので、あまり機能性が高いものではなく、すべて断捨離しました。
Hanes japanfit 2枚セット(クルーネック)
日本人体系に合うようにカスタムされたヘインズ。
こちらは、1枚で着てもさほど下着っぽさがなく、まさに万能な白Tシャツ。
使う程によれてかっこよくなっている…気がします。
休日等よく動く日用 アウトドアブランドの機能性ウェア(メリノウールや化繊インナー)
休日で歩き回ることが予想される時、運動する時、かなり寒い状況になる場合等、私の場合は、アウトドアブランドの機能性が高いインナーを着用します。
アウトドアブランドの機能性ウェアは、ヒートテックと比べると高価ですが、保温性、吸湿発散性が高く、快適さが段違いです。
実際に私が着用しているもので、おすすめを紹介します。
パタゴニアの「キャプリーン」
化繊のインナーと言えば、パタゴニアの「キャプリーン」。本格的なアウトドア愛好者に愛用者多数。
耐久性と機能性のバランスが素晴らしく、モンベル等の安価なウェアと比べて性能の違いが明らかです。
キャプリーンミッドウェイト
私が冬に最もよく着用しているのは、「キャプリーンミッドウェイト」です。
丁度いい生地の厚さ、保温性で、メリノウールよりも耐久性も高く、気兼ねなく使えるのがポイント。
パタゴニア公式サイト メンズ・キャプリーン・ミッドウェイト・クルー
私が実際に使用したレビュー記事はこちら⇓
キャプリーンサーマルウェイト
特に寒い日は「キャプリーンサーマルウェイト」を着用しています。
「ミッドウェイト」よりも高性能です。
ポーラテック・パワー・グリッド素材により、優れた保温性と通気性、吸湿発散性を発揮する高性能なベースレイヤーです。
そこそこ厚みがあり、特に寒冷な状況のベースレイヤーにおすすめ。
パタゴニア公式サイト メンズ・キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック
私が実際に使用したレビュー記事はこちら⇓
キャプリーンエアクルー
パタゴニアのメリノウールを使ったベースレイヤー。
縫い目のない3-Dニット構造が特徴。
素材はメリノウール51%とリサイクル・ポリエステル49%。
保温性が高く、かつニット構造なので通気性が高く、吸湿発散性と速乾性と防臭効果を発揮します。
メリノウールなので化繊生地と比べて耐久性が劣りますが、天然の体温調整機能があり、かなり高機能なウェアです。
※2024年11月追記
どうやら廃盤になった様子。同じような用途ならR1エアがおすすめ。
Smart woolのメリノウールインナー
メリノウールをインナーなら、「スマートウール」の製品がおすすめ。
スマートウール
メリノウールを使用したソックス・アンダーウェアを創業から一貫して届け続けるメリノカンパニー。それまでの「ウールと言えばちくちくする」というイメージを覆した快適な着心地で、今や登山にはなくてはならないほどの存在感を放っています。豊富なカラーバリエーションも魅力です。
LOST ARROW HPより
メリノ150ベースレイヤーロングスリーブ
良質なメリノウールを使った製品を多くリリースしているアウトドアブランド「スマートウール」の定番メリノウールインナーです。
ウール87%、ナイロン13%の素材で、耐久性も高めています。
また、良いウールを使っているので、1枚でも着てもそこそこかっこいいし、あまりシワになりません。
ちなみに、私が愛用中のスマートウールのもこもこ靴下。
都心部でここまで保温性が高い靴下は必要ないかもしれませんが、個人的には忘年会、新年会で大活躍です。
これさえ履いておけば絶対寒くなりません(笑)
実際に使用したレビュー記事はこちら⇓
アイスブレイカーのメリノウールインナー
Icebreakerは、ニュージーランド産のメリノウールを使用した、高品質なアウトドアウェアブランドです。
Icebreakerの役割は、最新のテクニカルな繊維を開発することではありません。私たちを取り巻く自然環境は、石油油田を掘らずとも、それをもたらしてくれるのです。Icebreakerのメリノウールはラボで生まれるのではなく、自然の豊かなニュージーランドの山の中で育まれたもの。Icebreakerのルーツは自然の中にあり、私たちは常にインスピレーションの原点としてニュージーランドはじめ、アウトドアの環境とそこでもたらされる機能とベネフィットにこだわり続けています。
アイスブレイカー、GOLDWIN HPより
150 ロングスリーブ ポケット クルー
インナー感がないポケット付きのメリノウールインナー。
素材はウール87% (メリノウール)、ナイロン13%で耐久性を高めています。
カットソー感覚で着ていますが、機能性も見た目も良くて最高です。
こちらもシワが気になりません。
メリノウールのベースレイヤーと高品質なウールカットソーの間のウェアです。
おまけ ミレーのドライナミックメッシュ
いわゆる「ドライレイヤー」で、インナーレイヤーのさらに下に着用し、素早く体をドライに保つことを目的としています。
保温性はインナーレイヤー、ミドルレイヤーに任せ、吸湿速乾性をドライレイヤーでさらに強化しようとするものです。
私は、特に過酷な環境やとても寒い日には、ドライレイヤーをインナレイヤーの下に着用します。
特にドライレイヤーでおすすめなのは、アウトドア愛好者にはお馴染み、「ミレーのあみあみ」です。
見た目の破壊力がすさまじいですね。絶対に街中でこれ1枚にはなれません。
しかし、機能性はかなりのもので、速乾性がめちゃくちゃ高いです。
どんなに汗をかいても、服が汗で張り付くといった感覚が皆無です。
ちなみに、洗濯すると脱水した時点ですでに乾いています(笑)
すぐ破れそうですが、ナイロン混紡で耐久性が高いです。
サイズ感ですが、機能性を高めるためにややピッタリ目で着用するのがおすすめ。どうせ人には見せませんので。
結論、良いものを長く着よう
ヒートテックがいらない話、いかがでしたでしょうか。
ヒートテックの批判的な意見ばかり書いてしまいましたが、ユニクロはZARAを抜いてアパレル業界の株価1位。誇れる日本企業です。
私もユニクロのノンアイロンシャツ、スマートアンクルパンツを年中着用しており、結構なユニクロ愛好者です。
あくまで、私のライフスタイルからヒートテックが必要なくなったというだけの話です。
しかし、特におすすめしたいメリノウールのベースレイヤー、カットソーは、天然の体温調節機能がありますので、冬は寒くなく、夏は涼しいという万能性があり、高品質です。
欠点は耐久性が低めなことと、高価な点ですが、徐々にメリノウールのインナーをワードロープに取り入れるといいかもしれませんね。
ちなみに、夏用のメリノウールTシャツはこれがおすすめ。
近年は洋服の大量生産、大量廃棄が問題視されています。
次々に洋服を買い替えるのではなく、高品質なウェアを大切に使う方が、我々消費者側にとっても、環境にも大切なことなのかもしれません。