【冬の最強インナー】パタゴニア「キャプリーン・サーマルウェイト」を徹底レビュー|ミッドウェイトとの違いも比較

「寒い冬でもインナーを1枚で過ごせたら…」

そんな理想を叶えてくれるのが、パタゴニアの高機能ベースレイヤー「キャプリーン・サーマルウェイト・クルー」です。

暖かいインナーはたくさんありますが、重ね着すると動きにくい・汗で蒸れる・ゴワつくなど、意外と不満も多いもの。

この記事では、実際に数年使い続けて感じた暖かさ・快適さ・他モデルとの違いを詳しくレビューします。

ヒートテックとはどう違うの?登山じゃなくて普段使いでもいいの?

「キャプリーンシリーズの中で、冬用として一番暖かいのはどれ?」という疑問にも答えますので、ぜひ最後までご覧ください。

【patagonia】キャプリーン・サーマルウェイト・クルー
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【patagonia】キャプリーン・サーマル・フーディ
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キャプリーン・サーマルウェイトとは?

キャプリーン・サーマルウェイト・クルーは、パタゴニアが展開する高機能インナー「キャプリーンシリーズ」の中でも、最も保温性が高いモデルです(2025年現在)。

極寒の登山やスノースポーツにも対応できるほどの暖かさがありながら、軽くて柔らかく、通気性にも優れているのが特長。

▲ サーマルウェイト特有の格子状グリッド構造。保温と通気を両立。

裏地は格子状のグリッド構造で、体温を効率よく保ちながらも、ムレを逃がしてくれるPolartec® Power Grid™(ポーラテック・パワー・グリッド)という機能素材が使われています。これにより、冬のアクティブなシーンでも快適に過ごせます。

さらに、ハイキュ・フレッシュによる抗菌防臭加工が施されており、長時間の使用でもニオイが気になりません。「暖かいのに、動いても暑くなりすぎない」インナーとして、冬の定番にしている人も多いアイテムです。

キャプリーン・サーマルウェイトの細かいディテール

  • カラー:Black
  • サイズ:XS(筆者着用)
  • 品番:43647

スタンダードなクルーネックタイプ。表面は滑りのよい素材で、上着をレイヤリングしても引っかかりにくい仕様です。

また、肩の縫い目が少し前寄りに配置されており、バックパックを背負ったときに縫い目が直接肌に当たらないよう配慮されています。

首元には乾燥用ループがあり、吊るして干すのに便利。

さらに、親指用ループも袖口内側に隠されており、ミドルレイヤーを重ねる際に袖がまくれない工夫も。

P-6ロゴタグもさりげなく配置され、アウトドアでも街でも違和感のないデザインに仕上がっています。

実際に着て感じたこと(レビュー)

ここからは、筆者が実際に「キャプリーン・サーマルウェイト・クルー」を着用して冬の街着・アウトドアとして使ってきた体験をもとにレビューします。

🔥 暖かさ・保温性

とにかく驚くほど暖かいのに蒸れないというのが最初の印象です。ヒートテックなどと比べても、保温力の“質”が違います。

特にアクティブな場面で性能を発揮しやすく、サイクリングやアウトドアで重宝します。

私が実際に使用すると
タウンユースでは、12月~2月の真冬に使用しています。

🧶 肌触り・チクチク感

素肌に直接着てもチクチク感はほぼありません。ふわっとした裏面グリッドの触感で、長時間の着用でも快適です。

ウール系のインナーが苦手な方にもおすすめ。

💨 蒸れにくさ・通気性

室内や行動中に汗をかいても、ムレがこもらずサラッと乾くのでかなり快適。ポーラテックならではの通気性を感じます。

そのぶん防風性はないので、風の強い日には上にシェルや防風ジャケットを合わせるのがベストです。

🧺 洗濯のしやすさ・乾きやすさ

洗濯後もすぐ乾きます。グリッド構造なので空気が通りやすく、部屋干しでも半日あれば十分という印象。

また、ポリエステル製なのでケアも楽でコスパも良い商品です。縮みや毛玉も少なく、2〜3シーズン使用しても見た目が大きく劣化しない点も高評価です。

🧊 キャプリーンシリーズの比較表

キャプリーンシリーズには、用途や季節に応じて複数のモデルが用意されています。

ここでは、筆者が実際に使ってきた「クール・デイリー」「キャプリーンクールメリノ」「ミッドウェイト」「サーマルウェイト」の3モデルを比較し、どんな場面に適しているかを表でまとめました。

モデル暖かさ素材厚み重量季節・用途価格
クール・デイリー・シャツ クール・デイリー・シャツ ★★★☆☆ポリエステル100%(リサイクル成分50~100%)薄い128g夏・通年インナー・運動用7,700円
クール・メリノ・グラフィック・シャツ クール・メリノ・グラフィック・シャツ ★☆☆☆☆メリノウール65%/リサイクル・ポリエステル35%薄い111g春秋・夏の登山・日常着11,000円
キャプリーン・ミッドウェイト・クルー キャプリーン・ミッドウェイト・クルー ★★☆☆☆ポリエステル100%(リサイクル成分含む)中厚176g冬の街着・秋~冬のアウトドア12,650円
キャプリーン・サーマルウェイト・クルー キャプリーン・サーマルウェイト・クルー ★★★☆☆リサイクル・ポリエステル92%/ポリウレタン8%厚い147g冬・寒冷地・登山・部屋着13,750円

特に寒い状況で1枚でしっかり暖かく過ごしたいなら「サーマルウェイト」一択です。逆に、上着をしっかり重ね着するなら「ミッドウェイト」の方が使いやすい場面もあります。

クール・デイリーは秋の軽い運動用、ミッドは冬用、サーマルは寒冷地向けという感じで選び分けてます!

キャプリーンに関しては、別記事でもまとめていますので気になる方は下記の記事へどうぞ👇

R1プルオーバー vs キャプリーン・サーマルウェイト・クルー

R1プルオーバーの外観
R1プルオーバー
モデル暖かさ素材厚み重量用途価格(税込)
R1プルオーバー R1プルオーバー ★★★☆☆ポーラテック・パワー・グリッド(リサイクル・ポリエステル93%/ポリウレタン7%)厚手289gミドルレイヤー(中間着)22,000円
キャプリーン・サーマルウェイト・クルー キャプリーン・サーマルウェイト・クルー ★★★☆☆ポーラテック・パワー・グリッド(リサイクル・ポリエステル92%/ポリウレタン8%)やや厚め147gベースレイヤー(インナー)13,750円

R1プルオーバーとキャプリーン・サーマルウェイトはどちらもポーラテック・パワー・グリッドを使用していますが、目的や厚みに違いがあります。以下に、両者の特徴を比較してみます。

  • R1プルオーバーミドルレイヤーとしての用途を想定し、厚手で暖かくレイヤリングの中間着のために着るアイテム。
  • 一方、キャプリーン・サーマルウェイト・クルーベースレイヤー(インナー)として設計されており、薄手でレイヤリングしやすく、保温性が高い。
  • 両者ともにポーラテック・パワー・グリッドを使用しており、通気性や速乾性も兼ね備えていますが、目的が異なるため、用途に合わせて選ぶことが重要です。

ポーラテック・パワー・グリッドは寒冷地での活動やアウトドアシーンにおいて非常に暖かく、機能性が高い素材です。アウターやインナーにどのアイテムを選ぶかどうかも含めて、保温性と通気性のバランスを考慮してR1やキャプリーンサーマルを選択しましょう。

モンベル「ジオライン M.W. ラウンドネックシャツ」と比較

ジオライン比較

次に、モンベルの定番アンダーウェア「ジオライン M.W. ラウンドネックシャツ」と比較してみます。キャプリーン・サーマルウェイトと同じ中厚手に位置づけられるモデルです。

モデル暖かさ生地の厚さ重量機能性素材価格(税込)
モンベル ジオライン M.W. ラウンドネックシャツ ジオライン M.W.
ラウンドネックシャツ
★★☆☆☆中厚170gシンプル・実用性重視ジオライン®(ポリエステル100%)4,730円
キャプリーン・サーマルウェイト・クルー キャプリーン・サーマルウェイト・クルー ★★★☆☆中厚147g高機能・縫製◎・丈夫ポーラテック・パワー・グリッド(リサイクルポリエステル92%/ポリウレタン8%)13,750円

ジオラインはモンベル独自素材のため、スペックだけでは比較しにくい面もありますが、実際に着て感じた違いは以下のとおりです。

  • 生地の厚さ:ほぼ同等
  • 暖かさ:キャプリーン・サーマルウェイトの方が暖かい
  • 重量:ジオライン 170g > キャプリーン 147g
  • 機能性:キャプリーンの方が作り込みが丁寧
  • 見た目:ジオラインは完全にインナー仕様、キャプリーンは一枚でも着られる雰囲気
  • 価格:ジオライン 約4,730円 < キャプリーン 約12,100円(約3倍)

両モデルを使ってきた筆者の感想としては、やはりキャプリーン・サーマルウェイトの満足度が高く、「長く使える安心感」があるのが最大の魅力です。

パタゴニアらしい丁寧な縫製と設計が、日常〜登山まで幅広く活躍する1着に仕上がっています。

どんな人におすすめ?

キャプリーン・サーマルウェイト・クルーは、極寒のアクティビティはもちろん、冬の街着や在宅ワークにも使いやすい万能インナーです。

👤 こんな人におすすめ

  • 極寒地の通勤や運動で暖かく過ごしたい人
  • 重ね着を最小限にしたい人
  • ヒートテックでは寒くて物足りないと感じている人
  • 登山やキャンプなどで着るインナーを探している人
  • ウールが苦手で化繊ベースの快適インナーを探している人

🚫 おすすめできない人

  • 暖房が効いた室内で過ごす時間が長い人(やや暑く感じることがあります)
  • ぴたっとしたフィット感が苦手な人(ややタイトなシルエットです)
  • とにかく安いインナーを求めている人(価格はやや高め)

毎年特に寒い日に着用しているので、コスパ的には納得してます!これ1枚あると安心。

🏕 どんなシーンで使える?

キャプリーン・サーマルウェイトは、冬場に幅広いシーンで活躍するベースレイヤーです。以下に、実際に使って感じた「おすすめの用途」をまとめてみました。

  • ✔ 登山・ハイキング:寒暖差が大きい山の行動着に。汗をかいても蒸れにくく快適。
  • ✔ 通勤・通学のインナー:1枚仕込めば、電車の中でも暑くなりすぎずちょうどいい。
  • ✔ キャンプ・外遊び:冬の外遊びやキャンプのベースレイヤーに。軽量なので動きやすい。
  • ✔ 室内の寒さ対策:薄手でごわつかず、部屋着にも◎。

特に感じたのは、「厚着したくないけど寒い」という日常にぴったりなアイテムだということ。1枚あるだけで冬のQOLがぐっと上がる、そんなインナーだと思います。

📏 サイズ選びのコツ

キャプリーン・サーマルウェイトは、ベースレイヤーとして身体にフィットする設計です。

  • ✔ ジャストで着たい:普段のサイズ、またはやや小さめがおすすめ。
  • ✔ 少しゆとりを持たせたい:ワンサイズ上を選ぶのもアリ(ただし保温効率は若干落ちます)。

身長165cm・体重55kgで「XS」を着用。タイトめのぴったりフィットです。

基本的に「ベースレイヤー=ピタッと着るもの」なので、通常のパタゴニア製品よりもやや小さめの印象があります。インナーで着るなら、ピッタリめのサイズ感で選ぶのがウェアの性能をしっかり発揮させるポイントです。

まとめ:この1枚が、冬のインナー選びの終着点

 
項目評価(5段階)コメント
暖かさ⭐⭐⭐⭐⭐インナーとしてはトップクラスの保温力。真冬でも安心の暖かさ。
速乾性⭐⭐⭐⭐☆ポーラテック素材でよく乾くが、夏用モデルほどではない。
着心地⭐⭐⭐⭐☆チクチクせず、肌触りも柔らかい。ややフィット感が強め。
おしゃれさ⭐⭐☆☆☆アウトドア感が強く、街で見せるには好みが分かれる印象。
使いやすさ⭐⭐⭐⭐☆冬場のベースレイヤーとしては万能。特に寒い環境で活躍。
🏅 筆者総合評価: 80点 / 100点

キャプリーン・サーマルウェイト・クルーは、軽量・高機能な冬のベースレイヤー。

「厚着せずに暖かく過ごしたい」「インナー選びで失敗したくない」──そんな人には、間違いなくおすすめできる1着です。

少し高価に感じるかもしれませんが、耐久性と満足度は価格以上。毎年冬が楽しみになる、そんなインナーです。

冬のインナー選びに迷ったら、まずは試してみてほしい一枚です。カラー展開や在庫状況は以下のリンクからどうぞ👇

✔ 実際に筆者も毎年冬に愛用中

寒い季節はこれ一枚で安心できる──そんな頼もしさが「キャプリーン・サーマルウェイト・クルー」にはあります。保温性・着心地・耐久性、どれをとっても高水準で、冬のインナーに迷っている方には本当におすすめできる一着です。

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